日銀本店で「年金保険料」を払ったら、お釣りが「新札&ピカピカの硬貨」で返ってきた! いったいナゼ?“きれいなお釣り”をもらえる納得の理由とは

配信日: 2025.08.26 更新日: 2025.09.26
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日銀本店で「年金保険料」を払ったら、お釣りが「新札&ピカピカの硬貨」で返ってきた! いったいナゼ?“きれいなお釣り”をもらえる納得の理由とは
「年金保険料を日本銀行本店で納付したら、お釣りがすべて新札だった」「硬貨までピカピカで驚いた」
 
こうした声がSNSで話題となっています。日常生活では、折り跡のある紙幣や使用感のある硬貨を手にすることが多いため、真新しい現金が返ってくると、思わずうれしくなる人もいるでしょう。
 
しかし、なぜ日本銀行ではこうした「きれいなお釣り」がもらえることが多いのでしょうか。
 
本記事では、日本銀行での納付時に新札や未使用硬貨を受け取ることができる理由と、日本銀行以外で新札を手に入れたいときの方法について解説します。
渡辺あい

ファイナンシャルプランナー2級

なぜ日銀では新札や未使用の硬貨が返ってくるのか

日本銀行は日本で唯一の「発券銀行」、つまり銀行券(紙幣)の発行をおこなっている中央銀行です。日本で発行されているすべての銀行券は、日本銀行を通して各金融機関に受払いがされています。
 
また、硬貨は造幣局が鋳造していますが、銀行券と同様に日本銀行を通じて各金融機関に送り出されます。そのため、日本銀行には各種の新札や新品同様の硬貨が豊富に用意されているのです。
 
一般の銀行でも新札は取り扱っていますが、その量には限りがあり、すでに一度流通したお札と混ざっていることもあります。一方、日本銀行の窓口では、金庫から直接払い出された新札や未使用の硬貨をそのまま渡されるケースが多いため、結果的に「全てがきれいなお釣り」になる可能性が高くなるのです。
 

一般の人でも日銀で支払いできる?

「日本銀行は、一般人が行ける場所なのか」と思う人もいるかもしれません。日常的にあまり身近ではない銀行というイメージがあるかもしれませんが、実は日本銀行の一部の窓口では、個人の支払いも受け付けています。
 
ただし、日本銀行では個人の口座を開設しているわけではないので、利用といっても、国民年金保険料の現金納付、交通反則金や過料などの納付、国税や罰金など公金の現金納付がほとんどでしょう。
 
また、これらの「納付書」に「日本銀行本店または支店」と納付場所が指定されている場合に限られます。
 

新札がほしいときはどうすればいい?

日本銀行に限らず、銀行や信用金庫などの金融機関では、両替用に新札を用意しているところがほとんどです。そのため、銀行窓口で新札への両替を依頼すれば対応してもらうことができるでしょう。
 
ただし、年末年始や卒業・入学が多い祝儀シーズンなどは新札の需要が高まるため、金融機関によっては新札の在庫がないこともあります。また、銀行によっては両替枚数に制限がある場合や、口座を持っていない場合に手数料がかかることもあるので、注意しましょう。
 

新札のお釣りは「日銀ならでは」の体験かも

日本銀行本店や支店で年金保険料などを支払った際に、新札やピカピカの硬貨が返ってくるのは、日本銀行が紙幣の「発行元」であり、硬貨の「送り出し元」であるからです。
 
一般の生活の中で日本銀行の窓口を利用する機会はそう多くないかもしれませんが、そのような機会があったときは「新札のお釣り」がもらえるかもしれませんね。
 
また、新札が必要な場合は、日本銀行以外の各金融機関でも手に入れることができます。ただし、年末年始や祝儀シーズンなどは新札が在庫切れになることもあるため、余裕を持って準備しましょう。
 

出典

日本銀行 日本銀行の概要
日本銀行 銀行券・貨幣の発行・管理の概要
 
執筆者 : 渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級

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