妹の結婚式に子ども3人を連れて家族5人で出席します。人数が多い場合、ご祝儀も増やすべきですか?「10万円」では少ないでしょうか?
普段は大人1人で出席することが多いため、「人数分を加算すべきなのか」「子どもの分も含めるべきなのか」など、基準が分かりにくいからです。さらに、「10万円」という金額は少ないのか、それとも十分なのかも気になるポイントでしょう。
本記事では、結婚式のご祝儀の基本的な考え方から、子どもがいる場合の扱い方、そして「10万円」の妥当性について、公的なマナー情報や一般的な相場を踏まえて解説します。妹さんの大切な日を、気持ちよくお祝いできるように準備していきましょう。
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目次
家族5人で出席する場合、ご祝儀の基本的な考え方とは?
一般的に結婚式のご祝儀の目安として、大人1人で出席する場合のご祝儀は3万円程度です。これは披露宴での食事代や引き出物に見合う金額に、お祝いの気持ちを上乗せしたものと考えられています。
夫婦で出席する場合は、5万円または7万円が一般的な相場とされています。奇数が「割れない=縁起がよい」と考えられるため、好まれる傾向があります。
今回のように妹という近しい親族の場合は、一般的な相場よりも少し多めに包む方もいます。兄弟姉妹は一生に一度のお祝いの場面ですから、「ご祝儀を通じてしっかり祝福を伝えたい」と考える方が多いのです。ただし、金額に厳密な決まりはなく、地域や家庭ごとの慣習もあるため、相場はあくまで参考程度と理解しておきましょう。
子どもがいる場合はどうする? 子どもの分は包むべき?
子どもを連れて出席する場合、気になるのが「子どもの人数分も加算する必要があるのか」という点です。これについては、子どもの年齢や結婚式での扱いによって判断が分かれます。
まず、乳幼児や未就学児で、特別な料理や席が用意されない場合は、追加で包む必要はありません。親の付き添いとして、参加している形になるためです。一方で、子ども用の料理や引き出物が用意されている場合は、その費用を考慮して少し上乗せするのが望ましいとされています。
実際には、子ども1人あたり3000~1万円程度を追加する、あるいはポチ袋を別に用意して「子どもからのお祝い」として渡すケースもあります。親族間では形式的なルールよりも「丁寧な気持ちを表す」ことが大切なので、迷ったら新郎新婦や両親に相談しても失礼にはあたりません。
10万円で検討するなら? 判断のポイントは?
それでは、ご祝儀を10万円と考えた場合はどうでしょうか。
まず前述のとおり、夫婦で出席する場合の相場は7~10万円です。そこに子どもの分を考慮すると、合計で8~10万円程度になるのが一般的な目安です。したがって、今回のケースで10万円を包むのは十分に妥当な金額といえます。
「10万円は偶数だから縁起が悪いのでは?」と気にされる方もいるかもしれません。確かに、ご祝儀では2万円など偶数を避ける傾向がありますが、10万円はキリがよい大きな金額として認識されるため、特に兄弟姉妹など親しい間柄であれば問題視されません。むしろ、しっかり気持ちを込めた額として受け取られることが多いでしょう。
ただし、家庭の経済状況や地域の慣習によっては、「無理をしてまで高額を包む必要はない」という考え方もあります。もし負担が大きいと感じる場合は、7万円や偶数でも末広がりで縁起のよいとされる8万円でも、十分誠意の伝わる金額です。結婚式はお祝いの場であり、無理をして金額を上げると、かえって新郎新婦が気を遣ってしまう可能性もあります。
家族での出席時のご祝儀は、気持ちとバランスを重視しよう
結婚式のご祝儀は、単なる費用の分担ではなく「お祝いの気持ちを表すもの」です。一般的な相場としては夫婦で5万円か7万円ですが、子どもがいる場合は少し上乗せする形がよく見られます。今回のケースでは、10万円を包めば十分に妥当であり、妹さんへのお祝いとしても失礼にはあたりません。
重要なのは、金額の多寡にとらわれすぎず、自分たちの家庭の事情と新郎新婦への気持ちのバランスを考えることです。丁寧にご祝儀を包み、心からの祝福を伝えることこそ、最も大切なマナーといえるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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