スタバの「700円ドリンクチケット」で“680円のフラペチーノ”を買うと損? 使われないお釣りが「数億円」の利益に…現役スタバ店員が“無駄のない”使い方を解説

配信日: 2025.08.28 更新日: 2025.09.26
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スタバの「700円ドリンクチケット」で“680円のフラペチーノ”を買うと損? 使われないお釣りが「数億円」の利益に…現役スタバ店員が“無駄のない”使い方を解説
スターバックスのドリンクチケットはオンラインで簡単に購入でき、URLを添付すればLINEなどのチャットに気軽に送れるため、ちょっとしたプレゼントに使う人も多いでしょう。しかし、ドリンクチケットはお釣りが出ず、チケット代金に満たないドリンクを選んだ場合は損といえます。
 
具体的な金額は公表されていませんが、未使用金は合わせると年間数億円のスタバの利益になるともいわれています。本記事では、スタバでドリンクチケットをプレゼントする際、余すことなく使う方法を現役スタバ店員が紹介します。
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スタバのeGiftの仕組み

「Starbucks eGift」は、ドリンクチケットやフードチケットをデジタル形式で提供するものです。例えば、ドリンクチケットは500円・700円・800円の3種類の金額から選択できます。ドリンクチケットは1つのドリンクに対して使用できるチケットのため、例えば800円のドリンクチケットで400円のドリンク2点を交換することはできません。
 
チケットを購入するとURLが発行され、それを相手に送ることでプレゼントすることが可能です。メッセージや画像なども添付できるため、工夫次第で心のこもったプレゼントになるでしょう。
 
このチケットは気軽にやり取りできるため、ちょっとしたお礼やプレゼントに人気です。
 
しかし、お釣りが出ないため、額面以下の商品に購入した際は、余った金額はスターバックスの実質的な利益となります。使用する際は、お釣りが出ないように使うとお得でしょう。
 

「チケットで使われなかったお釣り」だけで数億円?

ドリンクやフードなどをデジタル形式で気軽に利用できるスタバのeGiftはとても人気があります。ただ、有効期限があるため使いきれないことが多いようです。
 
こういったプリペイドの未使用分は営業外収益として計上されます。アメリカのスターバックスでは、未使用分の利益が2023年10月期に2億ドルに達しました。これは同社の経常利益の約4%を占めます。
 
アメリカと日本ではプリペイドシステムの普及度や商品価格に差があるため一概には言えませんが、仮に日本のスターバックスにおいても経常利益(2023年10月期は約213億円)の2%程度がプリペイドの未使用分に当たるとみなすと、「使われなかったお釣り」だけで数億円規模の利益が計上されていると推定できます
 

チケットを無駄なく使う方法

もらったチケットを無駄なく使う方法はひとつです。それは、額面以上の商品を選ぶことです。
 
例えば700円のドリンクチケットであれば、720円のフラペチーノを選び、差額の20円を支払えば無駄なく使えます。1番大きなベンティサイズにしてチケットの金額に近づけるのもおすすめです。
 
もし飲みたいドリンクのベンティサイズでも700円に満たない場合は、シロップやホイップクリーム、エスプレッソショット(いずれも税込54円)を追加するなど有料のカスタマイズをすれば700円以上に調整できます。
 
カスタマイズの種類が多すぎて迷ってしまう場合は、店員さんに「ドリンクチケットを無駄なく使ってカスタマイズしたい」と声をかけると一緒に考えてくれるはずです。
 

損をしないギフトの選び方

ここまでの話を聞いて、「ドリンクチケットはとても便利だけど、お釣りがスタバの利益になるのはもったいないな」と思った人もいるでしょう。使用するときの金額に縛られたくないなら、ドリンクチケットではなくスターバックスカードを選択するのがおすすめです。
 
スターバックスカードは事前にチャージした金額から使った分だけが引かれる形式のため、使い切るまで何度もお会計ができます。デジタルチケットと違って有効期限がないため、使い切る前に期限切れになってしまい後悔する……ということも起きません。
 
例えば、1000円のスターバックスカードをもらった場合、400円のドリンクを2杯注文し、残った200円は半年後に使用するといった使い方ができます。次回利用する際にお会計が500円だった場合は、200円を使用して残りの金額は好きな支払い方法で購入できます。
 
また、スターバックスカードはメールやSNSで贈れるデジタルタイプもあるので、プレゼントにぴったりです。
 

自由度の高いスターバックスカードをプレゼントしよう!

本記事では、スタバのeGIftについてドリンクチケットを例にあげながら紹介しました。使用期限やお釣りが出ない問題から、eGIftを無駄なく使うためには工夫が必要です。ドリンクチケットを誰かにプレゼントする際は、今回紹介した「賢く使う方法」を一言添えてあげるといいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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