息子が地方から上京して大学進学。仕送りを「月10万円」していますが、これは全国平均と比べて多いのでしょうか?

配信日: 2025.08.28 更新日: 2025.09.26
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息子が地方から上京して大学進学。仕送りを「月10万円」していますが、これは全国平均と比べて多いのでしょうか?
子どもが親元を離れて一人暮らしを始めると、仕送りの金額は悩ましい問題です。生活費、家賃、食費に通信費……何かとお金がかかる都市部での学生生活。
 
「月10万円」という仕送りは、果たして多いのか、それとも妥当な額なのか。他の家庭と比べてどうなのか、気になっている保護者の方も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、全国の平均額や地域差、生活実態まで詳しく解説しながら、無理のない仕送りの考え方を一緒に見つけていきます。
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月10万円の仕送りは高い? 平均額と比べてみよう

全国大学生活協同組合連合会「第60回学生生活実態調査」によると、自宅外通学の大学生への仕送りの平均は、月7万2350円です。この金額には、家賃や食費、日用品代などが含まれており、必要最低限の生活費をまかなうのがようやくという家庭もあります。
 
それに対して、月10万円の仕送りは、平均より3万円ほど高い水準となります。家賃込みでの金額であれば、比較的余裕のある額といえるでしょう。ただし、これが「多すぎる」というわけではなく、住んでいる地域や生活スタイルによって必要な額は大きく変わってきます。
 

家賃や生活費でこんなに違う! 仕送り額の差が生まれる理由

仕送りの金額に差が出る一番の要因は「家賃」です。たとえば東京で一人暮らしをする場合、ワンルームでも家賃は6~7万円前後が相場です。これに光熱費や食費、通信費を加えると、毎月の生活費は12万円~13万円程度になることもあります。
 
一方、地方都市では家賃が3~5万円程度に収まることもあり、その分仕送り額も抑えられます。また、大学の種類(国公立か私立か)や学部によっても必要経費が異なり、私立文系よりも理系学部の方が教材費などが高くなる傾向があります。
 
このように、仕送り額は単純に平均だけで判断できるものではありません。地域や進学先の特性、本人の生活スタイルまで含めて考える必要があります。
 

仕送りだけで足りる? バイトや奨学金の活用も視野に

仕送りが月10万円あるとしても、生活にかかるお金すべてをまかなえるとは限りません。実際、大学生の多くがバイトをして不足分を補っています。特に家賃の負担が大きい都市部では、仕送りとバイト収入でようやく生活が成り立つ、というケースも少なくありません。
 
また、奨学金の利用も現実的な選択肢です。日本学生支援機構(JASSO)では、無利子または低利子の奨学金制度を用意しています。学業を最優先にしたい場合、仕送りと奨学金を組み合わせることで、バイト時間を減らし、勉強に集中できる環境を作ることも可能です。
 

まとめ:仕送り額は家庭の事情に合わせて無理なく考えよう

月10万円の仕送りは、全国平均と比べるとやや多めの金額ですが、都市部での一人暮らしでは決して過剰とはいえません。家賃や生活スタイルによっては、それでも不足することもあります。
 
大切なのは、「平均」にとらわれすぎず、自分の家庭の収入や、お子さんの生活状況に応じた金額設定をすることです。また、必要に応じて奨学金やバイトの活用も検討し、無理のない範囲での支援を心がけましょう。
 
親子でよく話し合いながら、「安心して学べる環境」を整えることが、何より大切です。
 

出典

全国大学生活協同組合連合会 第60回学生生活実態調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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