夫の親友が急逝。夫は「香典代として5万円包みたい」と言うのですが、金額的に問題ないのでしょうか?
金額が多すぎても少なすぎても気になるため、判断に迷う場面です。ここでは、一般的な香典の相場や金額の考え方、そして金額以上に大切にしたいマナーについて解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
親友が亡くなったとき、香典の金額相場はどれくらいか
鎌倉新書の「第6回お葬式に関する全国調査(2024年)」によると、友人・知人の香典は平均1.2万円で、最も多い価格帯は5000円以上1万円未満と示されています。上司は平均1.3万円、同僚は1.2万円、部下は1.3万円と平均は1万円前後ですが、最多の価格帯は5000円未満または5000円以上1万円未満で分かれます。
香典の金額は「自分と故人との関係性」によって変わりますが、一般的に友人関係では5000〜1万円程度が目安とされます。夫婦で連名とするなど、関係が深ければ1万円以上を選ぶこともあるようです。
香典を「5万円」包む場合に考えておきたいこと
5万円という金額は、一般的な友人関係の相場と比べると高めです。鎌倉新書の同調査では、自分の親や配偶者の親は平均が5.5万円・5.4万円で高い水準と示されており、5万円は近親者で見られる金額に近い傾向があります。
また、香典返しは半返しが基本で、高額の場合は3分の1〜4分の1程度にとどめる考え方もあります。5万円では2万5000円前後(または約1万7000〜1万2500円相当)のお返しを検討する場合があるため、受け取る側の負担感にも配慮するとよいでしょう。
金額だけにとらわれず、気持ちを添える言葉や後日の供花などで誠意を表す方法もあるでしょう。
金額だけでなく大切なのは気持ちとマナー
香典は金額の大小だけでなく、手渡しの仕方や言葉かけといったマナーも大切です。たとえば、香典袋の表書きは「御霊前」や「御香典」が基本ですが、宗旨・宗派で異なるケースもあるため、確認しておくと安心です。
金額を書いた中袋も忘れずに入れ、渡す際は袱紗(ふくさ)で包んで持参するのが望ましいでしょう。
言葉をかけるときは、長いあいさつは避けて「このたびはご愁傷さまでございます」と簡潔に伝えるのが一般的です。誠意を持った振る舞いが相手の心に残るでしょう。
親友への香典「5万円」は相場より高めだが気持ち次第で選択肢に
結論として、5万円は友人相場より高めですが、関係の深さやご家庭の方針次第で選択肢になり得ます。相手の負担に配慮するなら、香典は相場内にとどめ、後日お手紙や供花で思いを補う方法が現実的でしょう。無理のない範囲で、気持ちが伝わる形を選ぶとよいでしょう。
出典
鎌倉新書(いい葬儀)「第6回お葬式に関する全国調査(2024年)」
鎌倉新書(いい葬儀)「香典の相場金額は?年齢・関係性・法要別に包むお金の目安」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
