【日本vs韓国】31アイスの“価格”はどう違う? 平均月収もあわせ“生活コスト”の感覚を比較

配信日: 2025.08.30 更新日: 2025.09.26
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【日本vs韓国】31アイスの“価格”はどう違う? 平均月収もあわせ“生活コスト”の感覚を比較
日本でもおなじみの31(サーティワン)アイスクリーム。海外では「Baskin-Robbins」の名前で知られ、世界中に店舗を展開しています。しかし、同じ商品でも、国によって価格に違いはあるのでしょうか?
 
本記事では、日本と韓国の「レギュラーシングル」の価格を比較。さらに、日韓の平均賃金もふまえて、1個あたりの価格の“重み”も分析します。日韓の物価感覚の違いやアイス1個分からわかる生活感覚の差も見えてくるかもしれません。
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31アイスクリームは、国によって価格に違いはある?

世界各国に7700店舗を展開している31アイスクリームは、国によってそれぞれ価格が異なります。
 
その背景には、原材料の仕入れコスト、現地の賃金水準、家賃や光熱費といった店舗運営費、為替レートなど、さまざまな要因があります。例えば、乳製品や砂糖の価格は国ごとに変動し、人件費の差も商品の販売価格に直結します。
 
つまり、同じ「レギュラーシングル」であっても、各国では設定価格がわずかに違う可能性があり、さらに現地の所得水準を踏まえると高いと感じるか手頃と感じるかも変わってくるでしょう。
 
そこで、次の章で、日本と韓国のレギュラーシングルの価格を比較した結果を解説します。
 

日本と韓国の31アイスクリーム、レギュラーシングルの価格を比較

日本と韓国の31アイスクリームのレギュラーシングルの価格を、図表1に示しました。
 
図表1 

日本 韓国
価格 420円 3900ウォン(約414円)

B-R サーティワン アイスクリーム株式会社、バスキンラビンスWEBサイトより筆者作成
 
31アイスクリームの公式サイトによると、レギュラーシングルの価格は420円。バスキンラビンス韓国では、シングルレギュラーの価格は3900ウォン(約414円)でした。
 
今回、2025年8月時点の為替レートでは、日本のほうが約6円高いという結果になりました。
 

日韓の平均賃金は? レギュラーシングルのアイスクリーム何個分?

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均年収は460万円となっています。これを月収に換算すると、1ヶ月当たり約38万円になります。
 
一方、韓国の平均年収は、韓国統計庁の「2024年 家計金融福祉調査」によると「勤労所得」で4637万ウォン(日本円で約484万円)。月収に換算すると約40万円です。
 
また、為替レート(1ウォン=約0.11円)を前提にすると、韓国の平均月収は約40万円。日本の平均月収は約38万円です。これらを踏まえてまとめたのが図表2です。
 
図表2 

日本 韓国
アイス1個の値段 420円 414円
平均月収 約38万円 約40万円
月収当たりの
アイスの1個の価格
約0.0011個分 0.0010個分

国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査、韓国統計庁 2024年 家計金融福祉調査 より筆者作成
 
つまり、「アイス1個」の価格に対する重みは、両国ほぼ同様で、およそ月収の1万分の1に相当することがわかりました。
 

日韓のアイスの価格差から見えてくる生活コストの感覚

日本と韓国での31アイスの価格は、日本のほうが少し高いという結果でした。また、日本と韓国の平均月収からみたアイス1個分の値段は、およそ月収の1万分の1に相当することもわかりました。
 
今回のように日常の支出感覚は、商品の価格を比較することによって見えてきます。物価や平均賃金が近い日本と韓国でも、ちょっとした嗜好(しこう)品から価格の違いを体感できるのが興味深いところです。
 
国による商品価格の違いは、海外旅行をするときの価格感覚の参考にもなるため、覚えておくとよいでしょう。
 

出典

B-R サーティワン アイスクリーム株式会社 フレーバー
バスキンロビンス バニラ
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
独立行政法人労働政策研究・研修機構 韓国の2024年の1人当たり国民総所得が世界6位に―前年の世帯平均所得は6.3%の大幅増
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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