夫から「通勤用にファン付きの空調服がほしい」と相談が! 1万円で買えるそうですが「夏の2ヶ月×駅まで徒歩10分」だけなら“コスパ”は悪いでしょうか?

配信日: 2025.08.31 更新日: 2025.09.26
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夫から「通勤用にファン付きの空調服がほしい」と相談が! 1万円で買えるそうですが「夏の2ヶ月×駅まで徒歩10分」だけなら“コスパ”は悪いでしょうか?
今年の夏は、例年より暑いといわれています。7月22日に気象庁が発表した3ヶ月予報によると、8・9・10月のどの月も全国的に平年より高い気温となる見込みです。
 
長引く残暑を乗り切るのに、新しい防暑道具が欲しくなる人も多いかもしれません。暑さ対策の新しい道具として、「ファン付きの空調服」は日常生活に気軽に取り入れることができるのでしょうか? コストパフォーマンスと、日常使いする際の注意点を解説します。
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ファン付き空調服はいくらで買える?

ファン付き空調服というのは、いくつかの部品に分かれます。服(長袖ブルゾン・半袖・袖なしベスト)、ファン、リモコン、モバイルバッテリー、バッテリー用ケーブルです。基本的にはセットで売られていますが、部品ごとに買える通販サイトもあります。
 
・ファン付き空調服セット(長袖、現場作業者向け)
1万5000円程度
 
・ファン付き空調服セット(ベスト・半袖、一般向け)
5000~7000円程度
 
・服のみ
5000円程度
 
ファン付き空調服の下には、吸汗速乾性の肌着を着ることが推奨されています。半袖タイプの空調服なら吸汗速乾の腕カバーを着けるのもよいでしょう。これらの金額は以下のとおりです。
 
・吸汗速乾性の肌着
1200~1500円程度
 
・吸汗速乾の腕カバー
500~1500円程度
 
一式そろえるのに必要な金額は、機能重視なら1万6500円、価格重視なら5000円程でしょう。
 

ファン付き空調服のコストパフォーマンス

これから空調服を買って残暑が続く10月までの2ヶ月を過ごすのは、コストパフォーマンスはいいのでしょうか? なお、自宅から駅まで徒歩10分と想定します。
 

2ヶ月間(61日)で割った場合の1日あたりの費用

1万6500円÷61日=約270円/日
5000円÷61日=約82円/日

 
安い品を選べば、1日あたりペットボトル1本分に満たない費用で、ファン付き空調服を導入できます。
 

ファン付き空調服を日常使いするときの注意点

ファン付き空調服は、一般の人でも購入できる安い品がありますが、日常使いするにはいくつかの注意点があります。
 

洗濯が必要

ファン付き空調服は、ファンやモバイルバッテリーを外してから洗濯する必要があります。しかも直射日光に干すと繊維が硬くなるため陰干しが推奨されています。
 

重い、かさばる

ファン付き空調服は、ファンやモバイルバッテリーが付属するので、普通の服より重いです。また、かさばるので細かい動きや狭い場所での作業には向きません。
 

充電切れになる

ファンはバッテリーで動いているので、バッテリー切れになるとただの「重い服」になってしまいます。バッテリー切れにならないためには毎日の小まめな充電が必要です。
 

高温になる場所に放置できない

ファン付き空調服に限らずモバイルバッテリーで動いているものは、高温になる場所に放置できません。例えば、自転車通勤の人が自転車のかごに放置して会社に出向くということはできないのです。
 

メンテナンスが必要

ファンは外気を取り込むので、空調服の中に砂ぼこりなどを取り込んでしまうので衛生的な問題があります。また、ファンの汚れを放置するとファンモーターの故障やバッテリーの消耗につながるので、定期的な掃除が必要です。お手入れ方法はメーカーによって異なるのでよく調べましょう。
 

まとめ

暑い夏を乗り切るために、市場ではさまざまな商品が売り出されています。ファン付き空調服は、当初は工事現場の作業者向けに売り出されましたが、最近では一般の人が買える廉価な品も出てきました。
 
とはいえ元々は常に熱中症の危険にさらされている現場作業者のための品なので「重く動きにくくても、倒れないために必要」という目線で作られています。
 
「駅まで徒歩10分」という短い時間でも、空調服を着ると快適なことは確かです。しかし、デメリットがないわけではないので、手間を惜しまずメンテナンスをしてでも、快適さを手に入れたいという人向けのものだといえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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