入園料にランチ代、交通費も…夏の家族レジャーで「5万円」が一瞬で消えてしまう!レジャー施設ってどこも値上がりしているのでしょうか?

配信日: 2025.08.31 更新日: 2025.09.26
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入園料にランチ代、交通費も…夏の家族レジャーで「5万円」が一瞬で消えてしまう!レジャー施設ってどこも値上がりしているのでしょうか?
レジャー施設の料金設定に対して、近年の物価上昇を実感する人もいるでしょう。
 
本記事では、レジャー施設のチケット料金の動向や娯楽費を捻出するための節約方法について解説します。
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レジャー施設におけるチケット料金の動向

帝国データバンクは、全国の遊園地やテーマパーク、水族館、動物園など190の主要レジャー施設を対象に、チケット料金の動向などを調査し分析しました。
 
その結果、2025年にチケット料金の値上げを実施した主要レジャー施設は71施設で、全体の37.4%にあたります。2024年度は34施設で19.5%だったことから、1.9倍に増えていることが分かります。また、遊園地を含むテーマパークの調査対象100施設のうち、2025年は51施設が値上げを実施しました。
 
表1は、調査結果をもとに、レジャー施設別のチケット料金の平均をまとめたものです。
 
表1

2024年 2025年(前年比)
遊園地・テーマパーク
(一般券)
1548円 1622円(+4.8%)
遊園地・テーマパーク
(フリーパス)
4597円 4846円(+5.4%)
水族館 2067円 2158円(+4.4%)
動物園 1381円 1427円(+3.3%)
一般券の平均価格 1626円 1695円(+4.2%)

※帝国データバンクの資料を基に筆者作成
 
いずれも前年比にそれほど大きな違いはありませんが、全体的に値上げされていることが分かります。
 

変動価格制とは

変動価格制とは、商品やサービスにおける需要に応じて価格を変動させる仕組みのことです。「動的価格設定」や「ダイナミックプライシング」とも呼ばれており、最近では商品やサービスに対して積極的に導入されています。
 
レジャー施設や航空券、スポーツイベントのチケットなどにも変動価格制が導入されていることがあります。身近なところでは飲食店やスーパーでのタイムセールも変動価格制の導入例のひとつです。
 
変動価格制では、需要が高まる時期に料金が高めに設定されますが、需要が少ないタイミングには料金が低めに設定されます。レジャー施設であれば、休日のほか、大型連休や年末年始などの繁忙期に高めの料金が設定されることが多いです。航空券や宿泊施設でも同様です。
 
変動価格制を導入する企業側のメリットは、需要が少なければ低めの価格設定で商品やサービスの販売を促進し、需要が高ければ高値で販売できることです。
 
一方、消費者側のメリットは、購入時期を検討することで商品やサービスをお得に購入できることです。ただし、変動価格制を導入すると料金体系が分かりにくくなりがちです。お得に購入するためには、一定のリサーチが必要になることも少なくありません。
 

娯楽費を捻出するための節約方法

娯楽費を含めた家計の収支バランスが気になるなら、節約して支出を抑えることが有効です。
 
家計支出を大別すると、固定費と変動費の2種類になります。ここからは、それぞれの節約方法の一例を紹介します。
 

固定費

住居費や水道光熱費、通信費、保険料など、月々の支出額がほぼ一定であるものを固定費といいます。
 
固定費を節約するためには、契約会社や契約内容の見直しが有効です。
 
固定費の契約内容に対して、長期間見直しをしていないことも多く、現状のライフスタイルに合致していなければ損しているケースもあります。定期的に契約内容を見直して、ライフスタイルに合ったものに変更することで固定費を抑えられるでしょう。
 

変動費

変動費とは毎月の支出額が変化する費用のことで、食費や医療費、被服費などが該当します。娯楽費も変動費のひとつです。
 
変動費のなかで大きな割合を占めるのが食費です。一般的には、外食よりも自炊をするほうが食費を節約できます。食費を節約したい人は自炊を取り入れてみましょう。
 
また、自炊をするなら価格が安いタイミングで食材をまとめ買いすることをおすすめします。ただし、食材が無駄にならないように使い切れる量を購入することを心がけるといいでしょう。
 

レジャー施設の約37%がチケット料金を値上げ

帝国データバンクが実施した調査によると、遊園地やテーマパーク、水族館、動物園など190の主要レジャー施設のうち、2025年にチケット料金を値上げしたのは全体の37.4%にあたる71施設でした。2024年度は34施設で19.5%だったため、1.9倍に増えています。娯楽費を捻出するには、無理のない範囲で固定費と変動費をうまく節約することをおすすめします。
 

出典

株式会社帝国データバンク
 2024年「主要レジャー施設(テーマパーク)」価格調査

 2025年「主要レジャー施設(テーマパーク)」価格調査
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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