「車検の見積もり」を数社に頼んだら金額が全然違う…! 同じ車なのに“数万円”の差が出る理由を解説
自家用乗用車の場合、車検は初回の検査が3年間で、以降は2年に1回行うことが義務付けられています。
少しでも車検費用の負担を軽くするために、数社に見積もりを依頼して比較する人もいるでしょう。数社を比較すると、金額の差が大きくなることもあります。今回の記事では、車検で金額の差が出る理由を解説します。
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車検費用を負担に感じる人は多い
パーク24株式会社が実施した「クルマの維持費」に関するアンケート結果によると、車にかかる費用の中で最も負担に感じるのは車検費用だと答える人が53%としています。
毎年行うものではないものの、1回あたり数万円~十数万円と大きな金額がかかるので負担に感じる人が多いことが分かります。車検費用を少しでも抑えるために、見積もりを数社に依頼して比較することは大切です。
車検費用の内訳
まずは車検費用の内訳はどのような内容なのかを見ていきます。車検費用を大きく分けると、法律によって決められた法定費用、車検の基本料、整備費用になります。具体的な内容を下記で解説します。
法定費用
法定費用の内訳は、自動車重量税、自賠責保険、印紙代です。
まず、自動車重量税とは車の重量に応じて支払わなければならない税金です。重量のほかにも、車の保有年数などによって金額は異なります。また、エコカーであるかどうかでも金額が変わります。
次に、自賠責保険はすべての車の加入が義務付けられており、交通事故の被害者を助けるために必要な保険です。契約期間と車種などによって金額が異なります。
最後に印紙代は、検査手数料と呼ばれることが多く、車検の検査費用や車検証の発行手数料が含まれます。印紙代の金額は、車種や車検を受けるところによって異なります。
車検基本料
車検基本料は、車検を依頼する際に払うお金のことです。工賃や点検技術料、代行手数料などが含まれています。エンジンや灯火類など法定点検項目の内容を確認します。
この項目をすべて万全にしておかないと、車検を通過することはできません。整備や修理が必要な場合は直さなければならないため、費用がかかってきます。
整備費用
点検中に部品の交換や修理が必要な場合は、工賃と部品代がかかります。例えば、エンジンオイルの交換時期には、車検と合わせて交換することができます。
エンジンオイルと言っても種類はさまざまなので、ディーラーや車検専門店などで異なる商品を扱っている場合もあります。商品や工賃は車検を受ける場所によって異なるので見積もりを取る際に比較するべき点といえるでしょう。
車検費用を安く抑えるには?
車検費用を安くするためには、数社を比較して見積もりを取ること以外にも、整備する箇所を減らすこともポイントです。車検に通過するために直さなければならないところは必須ですが、消耗品などの交換は車検時でなくてもよい場合があります。
必須ではない箇所で、見積もりにある項目をすべて交換・修理するとなるとそれだけ出費も大きくなります。安く抑えたい場合は、最低限度の見積もりで検討してみましょう。
ただし、安全にも関わる内容であるため、整備する項目を減らしたい場合は整備士と十分な相談を行うことが大切です。
車検は依頼する場所によって、基本料や工賃、整備費用などで見積もりが異なるケースがある
車検を依頼する場所によって、基本料や工賃、整備費用などが異なるので見積もり金額が変わってくるケースがあります。車検費用を安く抑えるためには、数社から見積もりを取って点検内容や金額を比較して決めるのがよいでしょう。
出典
パーク24株式会社 ニュースリリース【パーク24】クルマの維持費は月額2万円以下が過半数 負担に感じる費用は2人に1人が「車検費用」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
