学生時代に作った通帳をATMで引き出そうとしても「取り扱い不可」に…20万円ほどの残高は諦めるしかないでしょうか?
しかし、通帳がATMで使えなくなったからといって、残高が消えてしまうわけではありません。多くの場合は、銀行で所定の手続きを行えば、きちんとお金を取り出すことができます。
この記事では、通帳がなぜ使えなくなるのか、その原因と解決方法を分かりやすく解説していきます。諦める前に、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
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なぜ通帳がATMで使えないのか?
今回のケースにおいて、通帳がATMで利用できない理由はいくつか考えられます。まず、長期間記帳していないことが原因のひとつである可能性があります。例えば、金融機関によっては、最後の記帳から2年以上が経過すると、紙の通帳はATMでの利用が停止されることがあります。
さらに、10年以上まったく動きのない口座については「休眠預金」として扱われることがあります。休眠預金になると、自動的にATMでの利用はできなくなり、窓口で所定の手続きをしないと引き出せなくなります。
また、通帳そのものの磁気部分が劣化していたり破損していたりする場合も考えられます。磁気の状態が弱まるとATMがうまく読み取れなくなり、取り扱いができないと表示されるのです。
このように、理由はいくつか考えられますが、いずれの場合でも残高が消えてなくなるわけではありません。
残高の20万円は本当に諦めるしかないのか?
「取り扱い不可」と表示されると残高が消えてしまったのではないかと心配になりますが、結論から言えば諦める必要はありません。
通帳が利用できなくても、口座そのものがなくなってしまったわけではないからです。キャッシュカードやインターネットバンキングを持っている場合は、通帳が使えなくても口座を動かすことができるケースが多いです。
また、通帳が長期未記帳で利用停止になっていたり、休眠預金になっていたりする場合でも、必要書類を持参し銀行の窓口に行けば、所定の手続きを経て利用を再開したり、残高を引き出すことは可能です。
解決するために、今すぐすべきこと
残高を引き出すためには、銀行の窓口で相談するのが最も確実です。通帳やキャッシュカードだけでなく、本人確認書類を必ず持っていくことが大切です。運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証などが代表的な確認書類になります。
必要書類は金融機関によって異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。窓口では、通帳がATMで使えない状況をそのまま伝えれば、銀行員が適切な手続きを案内してくれます。
手続きの内容は状況によって異なります。通帳が長期未記帳の場合は、再び記帳してもらうか新しい通帳を発行してもらうことになるでしょう。通帳の磁気が壊れていた場合は再発行で対応してもらえます。
もし、休眠預金として扱われていたとしても、所定の手続きをとることで残高を払い出してもらえます。
また、前述の通り、もしキャッシュカードが残っている場合や、ネットバンキングの利用登録をしていた場合は、それらを使って入出金できることもあります。通帳が使えなくても口座の操作手段は複数ありますので、いずれにしてもまずは銀行に確認するのが確実です。
まとめ:残高を引き出すためのステップと注意点
学生時代に作った通帳がATMで使えず「取り扱い不可」と表示されても、基本的に残高が消えてしまうことはないでしょう。原因は長期未記帳や休眠預金扱い、通帳の磁気不良といったケースが考えられます。
ですが、どのケースであっても原則として銀行窓口での対応が可能です。本人確認書類と通帳など必要書類を持参し、窓口で事情を説明すれば必要な手続きを経て残高を取り出すことができるでしょう。
通帳が使えないからといって諦める必要はまったくありません。正しく対応することで20万円の残高も取り戻すことができるはずですので、まずは最寄りの支店に足を運んで相談してみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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