子どもが「1万円札」に落書きをしてシールを貼ってしまった!このお札ってもう使えない?
そこで今回は、落書きやシールが貼ってあるお札が使えるのかを解説します。
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落書きやシールのある紙幣は使えるのか?
子どもが1万円札に落書きしたりシールを貼ったりした場合に、その1万円札が使えるかどうかはケースバイケースです。ちょっとした落書きであれば問題なく使えるかもしれませんが、万が一お店で使えなかった場合には銀行で交換してもらえるようです。
日本銀行では損傷したお札や硬貨の引き換え基準を公表しています。「表・裏両面があること」を前提として、次の条件を満たす場合に紙幣の交換が可能です。
・全額交換:紙幣が3分の2以上残っている場合
・半額交換:紙幣が5分の2以上、3分の2未満残っている場合
・交換不可:紙幣が5分の2未満しか残っていない場合
1枚の紙幣が2枚以上に破れた場合、破れたすべての紙片を集めて元の紙幣だと確認できれば、それらの面積を合計した大きさで判断されます。
貨幣(硬貨)を交換する際は、貨幣に描かれた模様がはっきりと確認できるものを対象とします。硬貨の引き換え基準は次の通りです。
・金貨:重さが元の98%以上残っていれば全額交換
・金貨以外の貨幣:重さが元の半分を超える場合に額面通り全額交換
今回のケースのように落書きやシールの貼ってあるお札は破れているわけではなく、お札の表面が少し汚れている程度と考えられます。日本銀行の交換基準にあるように、お札の一部が破れてなくなっている場合でも残っている面積に応じて交換可能です。
店で使えない場合は、損傷紙幣として日本銀行で引き換え手続きを行いましょう。
交換方法と手数料
損傷したお札と硬貨の引き換えは無料で行えます。具体的な交換方法は次の通りです。
1. 引換依頼書を準備する:日本銀行の公式サイトから「引換依頼書」をダウンロードし、必要事項を記入します。
2. 窓口に提出する:記入済みの引換依頼書と交換を希望する現金を窓口に提出し、番号札を受け取ります。
3. 交換金額の決定を待つ:提出した現金の損傷度合いに応じて、日本銀行が交換金額を決定します。
4. 交換金を受け取る:番号札と引き換えに、日本銀行から決定された金額を受け取って完了です。
紙幣や硬貨の引き換えは、日本銀行の本店や全国の支店、一部の金融機関でも可能なようです。ただし日本銀行以外の金融機関では損傷したお札や硬貨の交換を行っていない場合もあるため、事前に確認しておくと安心でしょう。
また、引き換えにあたっては、交換する枚数や損傷の程度によって手続きにかかる時間が異なります。事前予約がないと当日の引き換えられない可能性もあるため、当日のスムーズな対応のためにも、日本銀行では事前予約を推奨しています。
予約方法について詳細を知りたい方は、日本銀行の公式サイトをご覧ください。
落書きやシールを貼ってしまった1万円札は日本銀行で交換できる
落書きやシールを貼って損傷してしまった1万円札は、日本銀行や一部金融機関で交換可能です。
紙幣の場合は、残っている面積によって交換額が決まります。3分の2以上残っていれば全額、5分の2以上3分の2未満であれば半額、5分の2未満は交換できません。貨幣については、量目の半分以上で全額引き換えとなります。
引き換えを希望する場合は、当日のスムーズな対応のためにも日本銀行の本店や各支店にあらかじめ予約を行いましょう。予約がない場合は当日の引き換えができないこともあるため注意が必要です。
損傷した現金でも、正しい手続きをふめば無理なく交換できることを覚えておきましょう。
出典
日本銀行 日本銀行について 日本銀行が行う損傷現金の引換えについて
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
