「留学」を希望しているわが子。できることならかなえてあげたいのですが、「世帯年収600万円」では「むずかしい」でしょうか?
そこでこの記事では、海外留学にかかる費用相場や、留学費用を少しでも抑えるための工夫などについて解説します。ぜひ参考にしてください。
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海外留学にかかる金額の相場ってどれくらい?
海外へ1年間留学するには、授業料や生活費、渡航費など多くの費用がかかります。2025年時点では、語学留学であっても300万~450万円程度、大学・専門留学や私立校ではさらに高く、年間500万円を超えるケースもあります。
具体的には、アメリカへ12週間(約3ヶ月)の語学留学をすると仮定した場合100万~120万円程度、1年では250万~450万円程度です。大学や大学院の費用は、私立大学では年間200万~400万円、大学院なら250万~500万円が一般的とされています。
つまり、長期の海外留学になると、親の負担として「少なく見積もっても300万円以上、場合によっては500万円を超える」というのが現実です。
世帯年収600万円で留学は無理?
扶養家族の状況などで変動する可能性もありますが、世帯年収600万円とは、手取りで450万~510万円程度と考えられます。そこから教育費や生活費を差し引いて留学資金を捻出するのは簡単ではありません。しかし、まったく手が届かないわけではありません。
例えば、教育費の積み立てを行ったり、教育ローンや奨学金の利用を組み合わせたりするのも方法の一つです。交換留学の場合、海外大学の授業料が不要になるケースもあり(日本の大学の授業料を支払うのみ)。これなら 最大で100万~200万円程度の現地生活費に抑えられることもあります。
ただし、昨今は円安傾向により、留学費用は過去に比べて1.5倍以上になる場合があります。それでも工夫しだいでは費用の負担軽減は可能だといえるでしょう。
留学費用を少しでも抑えるために
留学費用を抑えるには、以下のような対策が考えられます。
・交換留学を利用する
日本の大学に在籍したままで海外へ行けるケース。授業料が免除されることもあり、費用を大幅に削減できる。
・奨学金を活用する
文部科学省や日本学生支援機構(JASSO)など、返済不要の給付型奨学金もあります。経済的負担を減らす有力な手段です。
・ワーキングホリデーやCo opプログラム
現地で働きながら学べるビザ制度を活用すれば、自分で生活費を一部カバーできます。
・物価の安い都市を選ぶ
例えばアメリカや欧州では地方都市を選ぶことで、家賃や食費を抑えることができます。
・長期プランで割引を狙う
語学学校では、長期(3ヶ月以上)申し込みで割引になるケースもあり、10万〜20万円ほど節約できる可能性があります。
これらの工夫を組み合わせれば、実際に世帯年収600万円でも留学を現実のものにする道はひらけます。
世帯年収600万円でも工夫次第で留学は可能
今回は、世帯年収600万円で留学は可能かどうかを解説しました。結論として、いくつかの工夫と準備を組み合わせれば、世帯年収600万円でも留学をかなえることは十分現実的だといえるでしょう。
交換留学や奨学金、現地での就労などを活用し、費用を合理的に抑えることで、ご家庭の負担を軽減しながら子どもの夢を後押しできます。早い段階からプランを立て、情報を収集し、家族でよく話し合うことが大切です。前向きな準備をすることで、希望を実現するきっかけになるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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