友人の結婚式で「3万円」を出すのが厳しかったので、ご祝儀に“2万円”「1万円札と5千円札2枚」を入れました。これはマナー違反になりますか?

配信日: 2025.09.11 更新日: 2025.09.26
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友人の結婚式で「3万円」を出すのが厳しかったので、ご祝儀に“2万円”「1万円札と5千円札2枚」を入れました。これはマナー違反になりますか?
ご祝儀といえば“3万円”が相場ですが、経済的に厳しい状況だと「2万円で失礼?」と不安になりますよね。さらに「1万円札+5千円×2枚」にしたら、さらにマナー違反かも…と悩む方も多いはず。本記事では、2万円のご祝儀はマナー違反かどうか、包み方はどう映るのか、そしてどうお祝いの気持ちを上手に伝えるかを手厚く解説します。
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ご祝儀の相場は「3万円」が基本。その背景とは?

結婚式のご祝儀は、多くの場合「3万円」が相場とされています。これは主に「友人としての立場」で招待されたときの目安です。なぜ3万円が主流なのかというと、いくつかの背景があります。
 
まず、結婚式の食事代や引き出物など、招待する側には1人あたりおよそ2万円〜3万円の費用がかかるとされています。そのため、少なくともそれに見合う額を包むことで、新郎新婦への負担を減らしつつ、お祝いの気持ちを形にする意味があるのです。
 
また、「3万円」という金額は「奇数」であり、割り切れない数字として“縁起が良い”とも言われます。偶数は「割れる=別れる」と連想されるため、祝い事では避けられる傾向がありました。その意味でも、3万円という金額は“マナー的にちょうどいい”とされてきたのです。
 
ただし、これはあくまで「目安」であり、すべての人が必ず守らなければならないルールではありません。
 

「2万円=マナー違反」とは限らない。例外もある?

「2万円は偶数だから失礼」と言われることもありますが、最近ではそこまで堅苦しく考える必要はないという意見も増えてきています。特に以下のようなケースでは、2万円のご祝儀も十分に許容されると考えられます。
 
たとえば、学生や新社会人、転職・失業直後など、収入が安定していない立場の人。こうした人にとって、3万円のご祝儀は非常に大きな負担です。このような場合には、2万円でも「できる範囲で精一杯のお祝いをしたい」という気持ちが込められていれば、マナー違反と見なされることはほとんどありません。
 
また、2万円という金額自体が必ずしも縁起が悪いというわけではありません。「2」という数字を“ふたり”“ペア”と解釈し、「これからの2人の門出にふさわしい」とポジティブに受け取る人も増えています。昔ながらの慣習にこだわらず、多様な価値観を受け入れる傾向が強まっている今、形式だけに縛られる必要はないのです。
 

お札の組み合わせ「1万円+5千円2枚」はどう受け取られる?

「せめて奇数になるように…」と、2万円を「1万円札1枚+5千円札2枚」にしたという方もいるでしょう。この工夫には、しっかり意味があります。
 
前述のとおり、偶数は「割り切れる」ため縁起が悪いとされる一方、お札の“枚数”が奇数ならOKという考え方もあります。つまり、2万円という金額でも、「3枚(奇数)」になるようにお札を組み合わせれば、形式的にはマナーを守っているとされることもあるのです。
 
ただし、気をつけたいのは「見た目や印象」。ご祝儀袋を開いたとき、1万円札と5千円札が混ざっていると「金額が分かりにくい」「お釣りをかき集めたように見える」と感じる方もいるかもしれません。特に、結婚式に慣れていない若い新郎新婦や、そのご家族にとっては、「どうしてこんな組み合わせにしたのだろう?」と戸惑いを招く可能性もあります。
 
そのため、形式よりも印象を重視したい場合は、1万円札2枚の方が無難です。奇数にこだわる必要がない相手や、カジュアルな雰囲気の式であれば、必ずしも「1万+5千円×2枚」にしなくても問題ありません。
 

まとめ

結婚式のご祝儀は、相場として「3万円」が標準ですが、どうしても難しい場合は「2万円」が完全にマナー違反とは限りません。ただし、理由や関係性を踏まえて、新郎新婦に配慮した形で選ぶのが大切です。包み方や追加の贈り物で思いを伝えれば、気持ちは十分に届きます。
 
結婚式という大切な場面だからこそ、形式に縛られすぎず、「何を伝えたいのか」に目を向けましょう。大切なのは金額ではなく、祝福の気持ち。その思いを、あなたらしい形で丁寧に届けてみてください。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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