都内に住む姉の小学生の子どもが、「月2000円」もスマホゲームに課金していると聞きました。これは全国的に見て平均的な金額なのでしょうか?

配信日: 2025.09.11 更新日: 2025.09.26
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都内に住む姉の小学生の子どもが、「月2000円」もスマホゲームに課金していると聞きました。これは全国的に見て平均的な金額なのでしょうか?
「うちの子、スマホゲームに毎月2000円も課金してるんだけど…」ある日、都内に住む姉からこんな話を聞きました。まだ小学生の子どもが自分のお小遣いで課金をしていると聞いて、正直ちょっと驚きました。
 
本記事では月2000円という金額が平均的かどうかを検証します。また、子どもの金銭感覚を育てるために、大人ができる見守り方や課金との付き合い方についても考えていきます。
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課金する小学生の中では「平均的」、でも全体では「多め」

子どものゲーム課金について、ニフティ株式会社が行った「子どものホンネ 調査レポート」によると、小中学生のうち、ゲームに課金したことがある子の25%が「月1000〜3000円」課金していると回答しています。次に多かったのは「500〜1000円」で23%、その次に「500円以下」が19%でした。
 
このデータから見ると、「月2000円」という課金額は、課金している子どもたちの中ではよくある金額帯に入ると言えます。特別多すぎるわけではありません。
 
しかし、ここで注意したいのは、そもそも課金していない子も多数いるということです。小学生全体で見れば、課金している子の割合はそこまで多くなく、実際には「課金ゼロ」が多数派である可能性が高いのです。
 
つまり、課金をしている小学生の中では平均的な金額だが、小学生全体で見ると少し多めの金額というのが実情です。
 

小学生のお小遣いと比べてみると?

次に、小学生のお小遣い事情と照らし合わせて考えてみましょう。
 
博報堂教育財団の調査によると、小学生の月平均お小遣い額は1337円。この金額は学年によって差がありますが、全体平均では1300円台に収まっています。
 
一方、月2000円課金しているということは、お小遣いの全額以上を課金に使っている計算になります。中にはお年玉や特別なお小遣いから出している子もいるかもしれませんが、小学生としてはかなり高額な使い方であることは確かです。
 
課金しているゲームの内容にもよりますが、毎月数千円の課金をしていると、金銭感覚が偏るリスクもあります。特に「課金すればすぐに強くなれる」「レアアイテムが手に入る」という体験が習慣化すると、お金の価値を正しく理解できなくなる可能性もあるため注意が必要です。
 

子どもの課金はどう見守るべき?

では、こうした課金習慣に対して、親や周囲の大人はどう向き合えばよいのでしょうか?
 
ポイントは以下の3つです。
 
1. お小遣いの中で使わせるルール作り
 
課金を一律禁止にするのではなく、「お小遣いの範囲内でやりくりする」というルールを作るのがおすすめです。例えば、「毎月のお小遣い1000円のうち、課金は500円まで」など、子ども自身が使い方を考えるよう促しましょう。
 
2. 課金履歴のチェックと共有
 
スマホには「ファミリーアカウント」や「使用制限アプリ」など、保護者が管理できる機能があります。課金履歴を定期的に見て、何に使ったのかを話し合う習慣を作るのも効果的です。
 
3. 課金の目的や効果を一緒に振り返る
 
「何に課金したの? 」「そのアイテムでゲームがどう変わった? 」といった対話を通じて、ただの消費で終わらせないようにするのも大切です。お金の使い方を学ぶいいきっかけにもなります。
 

課金の金額だけでなく、使い方も大切に

小学生がスマホゲームに月2000円課金しているという話を聞くと、驚く方もいるかもしれません。しかし、ゲームに課金する子どもの中では、特別に多い金額ではありません。ただし、全国の小学生全体で見れば、平均を超える高めの課金額であることは確かです。
 
とはいえ、金額だけで判断するのではなく、お金をどう使っているのか、なぜ課金したのかという視点が重要です。子どもと一緒に考えながら、お金の使い方を学ぶ機会にしていけるとよいですね。
 

出典

ニフティ株式会社 子どものホンネ 調査レポート
博報堂教育財団 令和5年のおこづかい事情
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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