10代の娘は「今どき映画館に行かないよ」とのこと…映画館の市場減少は「動画サブスク」の利用者増が原因!? サブスクを使う人はどのくらいいる?
この記事では、映画館市場の動向とサブスク普及の現状について解説します。
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目次
映画館市場が4年ぶりに縮小、2024年度の売上は2775億円に
株式会社帝国データバンクによると、2024年度の国内映画館市場は2775億円となり、前年度比3.3%減少しました。市場縮小は4年ぶりです。
その要因として、興行収入100億円を超えるメガヒット作の不足、洋画の配給本数減少に加え、NetflixやAmazon Prime Videoといった動画配信サービスの普及が挙げられます。自宅で高画質の作品を楽しめる環境が整い、特に若い世代の「映画館に行かない」という感覚につながっていると考えられます。
10代の動画配信サービス利用率は75%! 動画サブスクはすでに当たり前の存在
ナイル株式会社が2025年1月に実施した調査(対象:15~59歳の男女1014人)によると、現在動画配信サービスを利用している人は71.1%、利用経験者を含めると80.8%に上りました。
特に10代の「現在利用している」率は75.0%と最も高く、若い世代では動画サブスクの利用がすでに当たり前になっていることが明らかです。
つまり映画館に行かない10代の若者が増えたことは、個人の嗜好ではなく、時代を象徴する生活スタイルの一端といえるでしょう。
サブスクの満足度No.1はNetflix、続いてdアニメストア、Amazon Prime Videoも根強い支持
では、どの動画配信サービスが選ばれているのでしょうか。同調査によれば、利用経験率では「Amazon Prime Video」が60.1%で3年連続トップ、次いで「TVer」「Netflix」が続きます。
総合的な満足度ランキングのTOP5は、表1のとおりです。
表1
| 動画配信サービス | 総合満足度 (5段階評価) |
|---|---|
| Netflix | 4.06 |
| dアニメストア | 3.82 |
| Amazon Prime Video | 3.71 |
| TVer | 3.59 |
| U-NEXT | 3.47 |
出典:ナイル株式会社 VOD STREAM「動画配信サービスの利用状況に関する調査」を基に筆者作成
特にNetflixは「料金プランの柔軟さ」「配信ラインナップの豊富さ」「オリジナル作品の質」「使いやすさ」などで高評価を得ています。
まとめ
映画館市場の縮小と動画サブスクの拡大は、もはや切り離せない現象です。特に10代では動画配信サービスの利用率が75%に達し、Netflixをはじめとするサービスの満足度も高水準を維持しています。これは単なる一時的な流行ではなく、ライフスタイル全体の変化を示すものといえるでしょう。
映画館にとっては集客が大きな課題ですが、「鬼滅の刃」のようにアニメ新シーズンの冒頭を映画化し、爆発的なヒットを生むケースもあります。
今後は配信と劇場、それぞれの強みをどう共存させていくかが焦点となりそうです。
出典
株式会社帝国データバンク 「映画館業界」動向調査(2024年度)
ナイル株式会社 VOD STREAM 【2025年】動画配信サービス利用状況調査、利用経験は「Amazonプライム・ビデオ」が3年連続最多、総合満足度は「Netflix」が2年連続首位
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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