子どもが中学生になり、塾代が「月4万円」に。今後高校・大学と進学する場合、教育費は大学卒業までに合計いくらになる?

配信日: 2025.09.13 更新日: 2025.09.26
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子どもが中学生になり、塾代が「月4万円」に。今後高校・大学と進学する場合、教育費は大学卒業までに合計いくらになる?
中学生になったお子さんの塾代が月4万円。家計にとっては決して小さくない金額ですよね。「この先、高校・大学と進学したら、教育費ってどれだけかかるの?」など、不安を感じた方は多いはずです。
 
教育費は、学校の授業料だけでは終わりません。塾や受験費、さらには通学や生活にかかるお金など、見えにくい出費も多くあります。
 
本記事では、「塾代月4万円」という前提で、子どもが高校・大学と進学した場合に必要な教育費を具体的にシミュレーション。さらに、見落としがちなコストや、家計の立て直し方まで解説します。
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公立と私立でここまで違う! 教育費の進学パターン別シミュレーション

ここでは、進学パターンごとに「大学卒業までにかかる教育費の目安」を表1にまとめてみました。すべて塾代(480万円)を含んだ金額です。
 
表1

進学パターン 想定内容 合計費用の目安
公立中→公立高→国公立大(文系・自宅通学) 最もコストを抑えたケース 約950万円前後
公立中→公立高→私立大(文系・自宅通学) 大学だけ私立 約1200万円前後
公立中→私立高→私立大(理系・自宅外) 最も高額なケース 約1700〜2000万円

※文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」を基に筆者作成

 

「塾代以外」にもこれだけかかる! 見落としやすい費用とは?

教育費というと、「授業料+塾代」だけを想定しがちですが、実際は他にも多くの出費があります。以下のような費用も、事前に見積もっておくことが大切です。
 

・受験費用(試験料・交通費・宿泊費)
大学受験では私立3校・国公立1校でも10〜20万円以上かかることも。
 
・入学時の納付金(入学金・制服・教科書代など)
高校・大学それぞれで10万〜50万円程度の一時出費。
 
・通学費・定期代
月5000円〜1万5000円。年間で6万〜18万円。
 
・自宅外通学の生活費
家賃5〜7万円+生活費で、年間100万円以上。
 
・PC・教材・実習用品(特に大学理系)
初年度に10万円超かかることも。

 
このような「見えないコスト」が積み重なると、教育費全体で数百万円単位の差が生まれます。

 

大学卒業までにいくら準備する?現実的な教育費対策はこれ!

ここまでの内容をふまえて、以下のような対策を考えておくと安心です。
 

1)教育費を積み立てる
・月2〜3万円ずつでも、10〜15年積み立てれば数百万円に。
・つみたてNISA、学資保険など、非課税制度を活用すると効率的。
 
2)奨学金制度を早めに調べておく
・日本学生支援機構(JASSO)や大学独自の給付型奨学金あり。
・高校2年生頃から情報収集しておくと安心。
 
3)教育費の“かけ方”を見直す
・全教科の塾よりも、苦手科目だけの個別指導に絞る
・通学可能な国公立大学も視野に入れる
・一人暮らしを避けるために、自宅から通える大学を優先する など

 

不安を「見える化」すれば、備え方も見えてくる

塾代が月4万円という現実に直面すると、これからの教育費に不安を感じるのも無理はありません。
 
しかし、不安の正体を「具体的な数字」に落とし込めば、冷静に備えられます。子どもの進路の希望や家庭の状況に応じて、進学のシミュレーションをしておくことが、後悔しない教育費の準備につながります。
 
そして、最も大切なのは“無理なく続けられる範囲”で将来を見据えること。教育費にかけすぎて生活が苦しくなるのは本末転倒です。家族で進路や費用についてオープンに話し合い、少しずつ備えていきましょう。

 

出典

文部科学省 令和5年度子供の学習費調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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