4年前に買ったスマホを使っていますが、友人から「2年ごとに買い替えるのが一番オトクだよ」と言われました…どういうことでしょうか?

配信日: 2025.09.17 更新日: 2025.09.26
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4年前に買ったスマホを使っていますが、友人から「2年ごとに買い替えるのが一番オトクだよ」と言われました…どういうことでしょうか?
スマホは一度買うと何年も使えるため、「買い替え時期はいつが正解なのか」と悩む人は少なくありません。
 
最近は通信会社のキャンペーンや下取り制度が充実していて、「2年で買い替えるのがオトク」と耳にすることもあります。しかし実際のところ、本当に2年ごとに買い替えるのがトクなのか、それとも長く使い続けたほうが経済的なのかは、人によって答えが変わります。
 
本記事では、2年サイクルを勧める理由と、長く使うことの利点を整理しながら、自分に合った判断のヒントを紹介します。
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スマホを長く使うと起きやすい問題

スマホは精密機器なので、年数が経つほど性能や使い勝手に影響が出てきます。特に多いのは次の3つです。
 
まずバッテリーの劣化です。スマホのバッテリーは充電と放電を繰り返すうちに性能が落ち、2~3年ほどで容量が大きく減ります。「朝100%にしても夕方には電池が切れる」といった症状は典型的です。
 
次に動作の遅さです。アプリやOSがアップデートを重ねると、古い端末では処理が追いつかなくなり、画面の切り替えや起動に時間がかかるようになります。
 
さらにセキュリティーやOSのサポートが終了することです。メーカーやOS提供元は古い機種の更新を打ち切るため、長期間使い続けると脆弱性が放置されるリスクがあります。
 
このように、長く使っていると「使えるけれど不便」「安全面が心配」という状態になりやすいのです。
 

2年で買い替えを勧める人がいる理由

ではなぜ「2年ごとがオトク」といわれるのでしょうか。大きくは以下の理由があります。
 
・通信会社の割引制度や残価設定プラン
 
多くのキャリアでは2年を目安に下取り・返却すれば端末代金の一部が免除され、実質負担が軽くなるプランがあります。結果的に「最新機種を常に使えて月々の出費は一定」に見えるのです。
 
・性能や機能の進化
 
カメラ性能、通信速度、バッテリー持ちなどは毎年改良が進んでいます。2年程度で買い替えれば、その進化を早めに取り入れられるため、快適さを実感しやすいと考える人もいます。
 
・中古価値が残っているうちに手放せる
 
4年以上経つと下取り価格はほとんどつかなくなりますが、2年以内なら一定の価値が残りやすいのです。
 

長く使うメリットと工夫できる延命策

一方で、長く使うことにもはっきりとしたメリットがあります。
 
最大のメリットは出費を抑えられることです。端末価格は年々高額化しており、最新モデルは10万円を超えることも珍しくありません。4年以上使えば、その分買い替えにかかる支出を減らせます。
 
また、環境負荷を減らせる点も見逃せません。スマホ製造には多くの資源が必要で、長く使うことはエコな選択でもあります。
 
さらに、ちょっとした工夫で延命できる場合もあります。たとえば、充電の仕方を工夫してバッテリーを長持ちさせたり、不要なアプリを削除したりするだけでも快適さが変わります。
 
もしどうしても電池の持ちが悪くなった場合は、バッテリー交換も有効な方法です。機種や店舗により異なりますが、一般的に正規店や修理店で1万~2万円程度で交換が可能です。
 

買い替え時期を判断するポイント

最終的に「買い替えるべきかどうか」は、次のポイントをチェックすると判断しやすくなります。

・バッテリーの持ちが悪くなっているか
 
・OSやセキュリティー更新がすでに終了しているか
 
・修理に出すより新機種を買ったほうがコスパが良いか
 
・カメラや通信速度など、自分が重視する機能に不満を感じているか
 
・下取りやキャンペーンが使えて、実質的に出費を抑えられるか

これらを総合的に見て「今買い替えるほうがトクか、延命するほうがトクか」を判断するのが賢い方法です。
 

まとめ:自分にとっての「オトク」を考える

「2年で買い替えるのが一番オトク」という意見には、それなりの根拠があります。バッテリーの劣化を避け、常に新機能を享受し、下取り価格が残るうちに機種変更できるからです。
 
しかし、2年以上でも問題なく使えているのであれば、慌てて買い替える必要はありません。バッテリー交換や整理で延命できれば出費を抑えられますし、資源の無駄も防げます。
 
結局のところ「オトク」とは、金額の安さだけでなく、自分にとって快適で安心に使えるかどうかも含まれます。今の端末の状態と生活スタイルを見直し、自分に合ったタイミングでの買い替えを選ぶことが、重要なポイントでしょう。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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