【財布の中の現金額】キャッシュレス派「1.4万円」なのに、現金派は「1.3万円」!? 財布の中身“逆転現象”はなぜ起きる? キャッシュレス派が「現金を多めに持つ理由」とは
SuicaやPayPay、クレジットカードなど、スマートフォンやカード1枚で支払いを完結できる便利な世の中になり、現金の出番は減ってきているかもしれません。ところが、調査によるとキャッシュレス派のほうが現金派よりも財布に多くの現金を入れているという逆転現象が見られます。
本記事では、このような逆転現象の実態とともに、キャッシュレス派が現金を多めに持つ理由について考えていきます。
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キャッシュレス派は現金を多く持っている?
株式会社モデル百貨の調査によると、日常の支払いで「キャッシュレス派」と答えた人は61.1%、「現金派」と答えた人は38.9%でした。ここまでは予想どおりの結果といえるでしょう。
なお、調査結果を年代別に見ると、「キャッシュレス派」は20代が58.5%、50代が64.5%と、年代が上がるほどやや割合が高い傾向があるものの、大きな差は見られません。
一方、意外な結果となっているのが財布の中の平均的な現金の金額です。財布の中に持っている現金の平均額を比べると、キャッシュレス派が1万4449円、現金派が1万2677円と、キャッシュレス派の方が1772円多いというデータが出ています。
これには「現金を使わない人のほうが、なぜたくさん現金を持ち歩くのか?」と疑問に思う人も多いでしょう。
キャッシュレス派が現金を多めに持つ3つの理由
それでは、キャッシュレス派が現金を多めに持つ理由を考えていきましょう。
チャージなどのために必要
交通系ICカードやプリペイド型の電子マネーは、駅の券売機やコンビニで現金を使ってチャージできるため、今でも現金が役立つ場面が多くあります。そのため、キャッシュレス派でも一定額の現金を持ち歩く必要があるのです。
ただし最近では、モバイルSuicaやモバイルPASMOのようにスマホアプリを通じてクレジットカードやApple Pay/Google Payから直接チャージできたり、WAONやnanacoのように対応カードや銀行口座と連携して現金不要でチャージできたりするサービスも広がっています。
非常時への備え
停電や通信障害が起きた場合、キャッシュレス決済は一時的に利用できなくなるリスクがあります。そのような状況でも現金さえあれば、最低限の買い物や支払いが可能です。
普段はキャッシュレス決済をメインにしていても、「緊急時に備えて1万円札を2~3枚持っている」という人も多いのかもしれません。
キャッシュレス派の人はATMをあまり利用しない
キャッシュレス派の人は、ATMを頻繁に利用する必要がありません。そのため「引き出すときにまとめて多めにおろしておき、財布に入れておく」という人もいるでしょう。
ATMの手数料は時間帯や曜日によっては1回数百円程度かかることもあるため、できるだけ利用回数を減らしたいという心理がはたらいているとも考えられます。結果として、キャッシュレス派のほうが現金を多く持ち歩く傾向が出ている可能性があるでしょう。
まとめ
キャッシュレス決済が急速に普及する一方で、現金の存在感が消えているというわけではありません。むしろ、キャッシュレスを便利に使いこなす人ほど「いざというときの現金」を重視していることが、今回の調査結果から浮かび上がってきているのかもしれません。
キャッシュレスと現金、それぞれの利点を活かして快適な決済方法を選択できると良いですね。
出典
経済産業省 2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました
株式会社モデル百貨 現金派38.9%に対しキャッシュレス派は61.1%! 財布内の現金はキャッシュレス派が1772円多い結果に
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
