夫の実家に“帰省手土産”で毎回1万円…「家族なんだから5000円で十分」と思いますが、1万円は妥当でしょうか?

配信日: 2025.09.17 更新日: 2025.09.26
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夫の実家に“帰省手土産”で毎回1万円…「家族なんだから5000円で十分」と思いますが、1万円は妥当でしょうか?
「毎回1万円の手土産」、気づけば年間で数万円の出費になることもあります。物価高で家計が圧迫される今、果たしてそこまでかける必要はあるのでしょうか。さまざまなアンケートやデータを見てみると、実は5000円前後で十分というケースも多いようです。義実家との関係を大切にしながら、無理のない出費に抑える方法を探っていきましょう。
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帰省土産の全国平均は3881円

帰省手土産の相場は、2000~5000円が基本線。義実家向けは気を遣わせない観点から2000~3000円、年末年始など特別な時期は5000円からが目安です。
 
富国生命保険相互会社(フコク生命)の47都道府県調査では、帰省土産の全国平均は3881円、「1~2個買う」が最多です。各都道府県の平均ランキングでは、最低平均が3258円、最高平均が4712円となっており、毎回1万円というのはかなり高額といえます。
 
参考までに、他世帯への贈答品は「交際費」に分類され、総務省が公表している「家計調査報告-2025年(令和7年)7月分-」では、2025年7月の二人以上世帯における交際費は月1万4476円です。この中に帰省土産も含まれます。
 

「5000円で十分」と「1万円が妥当」の分岐は? 長期滞在・大人数・特別なお世話の3条件

判断は「滞在日数」「先方の人数」「今回は特別なお世話があるか」で分けると実務的です。日帰り~1泊、少人数、通常の帰省なら2000~5000円、義実家でも3000円程度が目安です。長期滞在・親戚が集まる・送迎や費用負担など、明確なお世話がある場合は総量を上げて5000~1万円圏に上振れ、という整理が現実的といえるでしょう。
 
のしは通常不要ですが、盆のお供えや年始のお年賀などは表書きを使うと丁寧でしょう。地域慣習は配偶者に事前確認しておきましょう。
 

5000円で帰省土産の見栄えをよくする方法

同じ金額でも、選ぶ品によって相手の満足度は変わります。見栄えをよくするには、土産の内容を工夫することが大切です。
 

(1)詰め合わせで「量と華」を両立

個包装が多い焼き菓子や和菓子は取り分けやすく、3000~5000円の価格帯に豊富にそろっています。
 

(2)地元らしさで価格以上の満足感を

名産品や限定品は話題性があり、実際の価格以上の価値を感じてもらえます。
 

(3)複数に分けて用意する

5000円の品を一つよりも、2500円を2つ、あるいは1600円前後を3つに分けると、同じ金額でも印象が変わります。
 
いずれの場合も、集まる人の年代や好みに合わせて選べば、より満足度の高い土産になるでしょう。
 

まとめ

上記調査結果を見ると、毎回1万円は高いことが分かります。相場と全国平均からみれば、通常は5000円で十分といえるでしょう。長期滞在や特別な配慮があるときだけ上振れさせれば、関係性も家計も守ることができるでしょう。
 
また、金額よりも大切なのは「どう選ぶか」です。人数や好みに合わせた詰め合わせ、地域性のある名産品、複数に分けた組み合わせなどで、同じ5000円でも印象は大きく変わるでしょう。
 
相場感と配慮を踏まえれば、家計への負担を抑えつつ、無理なく良好な関係を築けるのが帰省土産の上手な選び方と言えます。
 

出典

富国生命保険相互会社 【帰省】47都道府県、帰省するときのお土産は? いくらかける?
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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