家電量販店で買い物をした数日後、「店頭でクレジットカードが悪用されている」という電話が…! こんな時どうすればいいの!?
突然そんな連絡を受けると、誰でも驚き、不安になるでしょう。自分のカードが狙われたのか、詐欺の電話なのか、どう対応すればいいのか迷ってしまうものでしょう。
では、もしこのような電話を受けたとき、どのように行動すればいいのでしょうか。
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電話が本物か詐欺かを冷静に見極める
まず大切なのは、その電話が本当にカード会社や店舗からの連絡なのかを確認することです。
不正利用を口実にした詐欺の手口は増えており、「カードをすぐに預かる必要がある」「今すぐ口座番号を教えてほしい」といった要求をしてくるケースがあります。本物のカード会社や家電量販店が電話でカード番号や暗証番号を聞き出すことは基本的にはないと考えていいでしょう。
電話がかかってきたら、相手が名乗った会社名や担当者名をメモに残し、一度電話を切りましょう。そして、公式サイトやカード裏面に記載されている問い合わせ先に自分でかけ直すことが安全な方法といえます。もし本当に不正利用が確認されているなら、カード会社は必ず対応してくれますし、詐欺の電話ならここで見抜けるでしょう。
本当に不正利用があった場合の対応
カード会社に確認して不正利用が発覚した場合、多くのケースでは利用者に大きな金銭的負担はかかりません。
クレジットカードには「不正利用補償制度」という制度があることがほとんどです。これは、利用者に過失がない限り、被害額はカード会社が補償する仕組みです。ただし、補償を受けるには一定の条件があり、発覚後にすぐ連絡することが求められます。
カード会社が不正利用を確認すると、そのカードは直ちに利用停止となり、新しいカードが再発行されます。
被害額についてはカード会社が調査を行い、不正利用と認められた分は請求から除外されるか、すでに引き落とされた場合は後日返金されます。利用者は、被害の経緯を説明する書類に署名する必要がある場合もあります。
また、カードが悪用されたタイミングで他の個人情報が流出している可能性も否定できません。念のため、銀行口座の利用明細や、他のクレジットカードの利用履歴も確認し、不審な動きがないか注意しておくと安心です。
普段からできる予防策
不正利用に巻き込まれないためには、日頃の対策が重要です。まず、クレジットカードの利用明細は必ず確認する習慣をつけましょう。最近はアプリやネット明細でリアルタイムに利用履歴を確認できるカード会社が多いため、小さな不正も早期に気づけます。もし見覚えのない請求を発見したら、すぐにカード会社へ連絡してください。
また、インターネットでの買い物では、信頼できるサイトかどうかを確認することが大切です。また、パスワードの使い回しを避けるのも効果的でしょう。特にカード情報と紐づけるアカウントは、強固なパスワードを設定するようにしましょう。
さらに、家電量販店などでカードを利用する際も、レジでカードから目を離さないように意識することが防犯につながります。最近は非接触型決済も普及しているため、必要以上にカードを店員に渡す機会を減らすことも有効です。
まとめ
家電量販店で買い物をした数日後に「カードが不正利用されている」と電話がかかってきたら、まずは慌てず、電話が本物かどうかを冷静に見極めることが大切です。
怪しいと感じたら必ず一度電話を切り、自分からカード会社や店舗の公式窓口に確認をとりましょう。もし本当に不正利用が発覚しても、多くの場合は補償が受けられ、カードの再発行で安全を取り戻せます。
不安な経験をした後は、利用明細の確認やパスワード管理など、日常的なセキュリティ対策を強化することが安心につながります。クレジットカードは便利な半面、狙われやすい存在でもあります。正しい知識と冷静な対応で、万一のトラブルにも落ち着いて対処できるよう備えておきましょう。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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