【妙案】ホームセンターが「レジ袋」として「有料ゴミ袋」を販売!?「全スーパーで普及させてほしい」「頭いい」実際レジ袋を買う場合に比べてどれだけお得?

配信日: 2025.09.20 更新日: 2025.09.26
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【妙案】ホームセンターが「レジ袋」として「有料ゴミ袋」を販売!?「全スーパーで普及させてほしい」「頭いい」実際レジ袋を買う場合に比べてどれだけお得?
2025年7月、X(旧Twitter)でレジ袋の代わりに有料ゴミ袋を販売している投稿が拡散され、15万いいね(8月20日時点)が集まり話題となりました。
 
Xでは、千葉市のロイヤルホームセンターの様子が投稿されていますが、こうした取り組みは札幌市などほかの自治体にも導入され少しずつ広がりを見せています。
 
本記事では、レジ袋の代わりに有料ゴミ袋を販売することで、実際にゴミの削減につながるのか、購入費用にどれくらい差が出るのか解説していきます。
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「代わりに地域の有料ゴミ袋を購入しませんか?」というXの投稿が話題に

Xの話題になった投稿では、千葉県千葉市のロイヤルホームセンターで、レジ袋の代わりに有料ゴミ袋を販売している様子が紹介されています。レジ袋の代わりに有料ゴミ袋を購入を促す店側のアイデアに多くの人が反応しました。
 
通常、マイバッグを忘れたり、購入した商品がマイバッグに入りきらなかったりした場合には、レジ袋を購入して商品を持ち帰ります。しかし、購入したレジ袋を使用した後は、ゴミとして捨ててしまう人は多いでしょう。
 
予め有料ゴミ袋をレジ袋として購入してもらうことで、使用した後にゴミ袋として利用してもらうための取り組みです。
 
レジ袋の代わりに有料ゴミ袋を購入してもらえれば、ゴミとして捨てられるレジ袋の総量を削減できる効果が期待できます。まだ一部ではありますが、千葉市や札幌市など導入している自治体も見られます。
 

実際にゴミの削減につながるの?

レジ袋の代わりに有料ゴミ袋を販売する取り組みによって、レジ袋の削減や市民の環境保全への意識の向上などの効果が期待されています。しかし、実際にゴミの削減につながっているのでしょうか。
 
札幌市では、令和7年の2月から3月にかけて、レジ袋の代わりに有料ゴミ袋を販売する実証実験を行いました。
 
札幌市環境局環境事業部循環型社会推進課が行った「指定ごみ袋を活用したレジ袋削減に関する実証実験(令和7年2~3月実施)の結果について」の結果によると、レジ袋の利用率は、令和6年2月~3月と令和7年2月~3月で比較したところ、15.53%から14.87%に減少しました。
 
この結果から、レジ袋販売数を年間2000万枚とした場合、1年間この取り組みを続けると、約85万枚のレジ袋を削減できると見込まれています。
 

レジ袋の代わりに有料ゴミ袋を購入、費用にどれだけ差が出る?

レジ袋の代わりに有料ゴミ袋を購入する取り組みは、購入する消費者にとってメリットがあるのでしょうか。費用面ではどれだけの差があるのか気になるところです。
 
レジ袋を購入しゴミ袋は別途購入する場合と、レジ袋の代わりにゴミ袋を購入する場合で試算した結果は以下の通りです。
 

【レジ袋を1枚5円で購入を週に1回、ゴミ袋は別途購入を1年間続ける】
レジ袋5円×52週(1年間)=260円 
 
【レジ袋の代わりに、1枚8円でゴミ袋を購入を週に1回、1年間続ける】
ゴミ袋8円×52週(1年間)=416円 

 
1年間で見てみると、レジ袋を購入するより、有料ゴミ袋を購入する方が約2倍の金額がかかり割高に感じます。しかし、ゴミ袋として利用できることを考えると決して高くはないといえるでしょう。
 

環境への配慮と費用面でメリットがある取り組み

レジ袋の代わりに有料ごみ袋を購入する取り組みは、レジ袋の削減につながり環境に優しいです。また、費用面でも、1枚の値段や1年間を通して計算すると割高に感じますが、レジ袋として使用した後、ゴミ袋としても使用できることを考えると決して高くはないといえます。
 
札幌市の実証実験結果のアンケートからも、取り組みを支持する声は多く聞かれました。レジ袋の代わりに有料ゴミ袋を販売する取り組みは、環境だけでなく、家計にも優しい取り組みと言えるでしょう。
 

出典

千葉市 可燃ごみ・不燃ごみの指定袋について
札幌市 指定ごみ袋を活用したレジ袋削減に関する実証実験結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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