近所のイオンは駐車場が「2時間無料・以降30分200円」です。夫が「出庫してもう一度入庫すればタダ」と言うのですが、これって“マナー違反”ですよね?
本記事では、まだお店を利用するにもかかわらず、車を入れ直して無料サービスを多く受けようとすることは法令違反やマナー違反になるのか、そもそも無料サービスの範囲となるのかについて解説します。
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1日に無料サービスを複数受けることは違法にはならない
駐車場の料金システムが入庫から最初の2時間無料、以降は30分につき200円だったとします。その場合、4時間駐車場を利用した場合の駐車料金は800円です。もしも、2時間で1度車を出庫し、再入庫した場合の4時間分の料金は全て無料になる計算ですので、お得だと考える人もいるでしょう。
ショッピングモールなどの駐車場の料金無料システムは、お店を利用している人へのサービスです。そのため、1日1回限り無料などの記載がないかぎりは、1日複数回使用し無料サービスを受けたとしても違法ではありません。
例えば、用事があって朝に利用したお店に夕方にも訪れるということは充分想定されますよね。
もし「当日中の2回目以降の駐車は有料」というルールを設けてしまうと、1日に複数回利用する人を遠ざけてしまうおそれがあるため、店舗側にとっても現実的な選択ではありません。したがって1日に複数回駐車場を利用し無料サービスを受けても違法ではなく、お店の経営方針に反することもないと考えられます。
無料駐車目的の入出庫はマナー違反。料金請求や通報のリスクも
1日に何度も同じお店に訪れたとしても、その度に買い物をして駐車場の無料サービスを受けることは問題ありません。
しかし、特に買い物をするわけでもないのに、「お店の駐車場を無料で利用するため」に車を出庫して再度入庫するような使い方は明らかにマナー違反です。
もしショッピングモールの利用客の多くが同じことをした場合、駐車場への入庫や出庫が大混雑してしまい、周辺道路にも渋滞が起こってしまうでしょう。マナーを守って利用している人や周辺住民の迷惑になりかねません。
駐車料金を無料にするために入出庫を繰り返す行為は、コインパーキングでは「不正出庫」とみなされ、正規料金や事務手続き費用の請求はもちろんのこと、業務妨害罪で警察に通報されることもあります。
ショッピングモールの駐車場はあくまでもお店側のサービスであるため、コインパーキングのような厳しい取り締まりはされないでしょう。
しかし「店舗で買い物をしないのに、駐車場の無料利用だけを目的として2時間ごとに入出庫を何度も繰り返す」といった悪質なケースは別です。正規料金の支払いを求められたり警察へ通報されたりする可能性もゼロではありません。
駐車料金を無料にする方法は複数あり
イオンモールなどの駐車場では、アプリやクレジットカード、ポイントカードなどを持っていると「プラス1時間無料」など会員だけの無料サービスを受けられることがあります。この場合、「無料サービスは1日1回まで」など決まりがあり、1日に何度も入出庫をしても1度しか受けられない可能性があるので注意が必要です。
また、指定の金額以上の買い物をする、施設内の映画館を利用するなどの場合はさらに駐車場料金無料時間が延長されることがあるので、駐車場の料金を節約したいときはお店のシステムを確認しておくと良いでしょう。
ルール上は可能だがお店の迷惑になる
1日に複数回、同じショッピングモールに訪れることも想定されるので、1日に何度も駐車場を利用し、無料サービスを受けること自体は問題ないと考えられます。
しかし、駐車場を無料で利用する目的で出庫と入庫を繰り返すような使い方は、お店やほかの買い物客の迷惑となるためマナー違反です。ルール上は問題ないかもしれませんが、故意に車を停め直して駐車料金を節約するのはおすすめできません。
ショッピングモールの駐車場は、アプリやカードの会員になったり、お店の指定金額以上を利用したりすると駐車場無料時間が延びることがあります。お店で決められたサービスを上手く使って、正々堂々と節約できると良いですね。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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