「最大料金1000円」の駐車場に車を停めていたのですが、2日後に取りに行くとかなり高額になっており驚きました…。3000円ではないのですか?

配信日: 2025.09.26
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「最大料金1000円」の駐車場に車を停めていたのですが、2日後に取りに行くとかなり高額になっており驚きました…。3000円ではないのですか?
駐車場の看板に「最大料金1000円」とあると、「2日停めても3000円くらいで済むだろう」と思いがちです。
 
ところが、いざ車を取りに行くと想像以上の請求額で驚くことがあるようです。「最大料金」がどういう意味で、どの条件で適用されるのかを知らないまま使ってしまうことが、トラブルの原因です。
 
本記事では、最大料金の仕組みと2日以上利用したときの計算の違い、実際の事例を通じて「なぜ3000円ではなくもっと高くなることがあるのか」を詳しく説明します。これを読めば、次にコインパーキングを使うときに費用を見誤らずに済むようになります。
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最大料金とは何か? 表示のパターンと種類

駐車場の「最大料金」というのは、通常の時間料金(たとえば30分ごと、1時間ごとなど)を合計すると高くなってしまう場合に、それ以上はこの料金を超えないという上限価格を定めたものです。
 
しかし、この「最大料金」にはいくつかパターンがあり、それによって適用の範囲や条件が異なります。
 
一つのパターンは「24時間最大料金」や「当日最大料金」のように、「入庫から24時間以内」または「その日の営業時間内」であれば、この最大額を超えないというものです。
 
もう一つは「時間帯最大料金」があって、昼間・夜間・曜日など時間帯や曜日で上限が変わるものです。さらに、最大料金が繰り返し適用されるかどうかの違いも大きい要素です。
 
繰り返し適用されるタイプであれば、2日停めても最大料金が日数分かかるだけで済むことがありますが、繰り返し適用されないタイプだと、1日目だけ最大料金で、それを過ぎた時間には通常料金が加算されていくことがあるようです。
 
また、最大料金の表示に「1回限り」「繰り返しなし」といった文言が付いている駐車場もあります。これが見落とされると、「最大料金がずっと適用されるもの」と誤解してしまう原因になるでしょう。
 

「1回限り」か「繰り返し適用」か:2日以上停めた場合の料金の違い

さて、質問のように「2日後に車を取りに来た」場合、この違いがどう影響するかを説明します。
 
もしその駐車場の最大料金制度が「繰り返し適用あり」であれば、最大料金1000円が1日ごとにリセットされ、2日停めたら単純に1000円×2=2000円、3日なら3000円という計算になります。これなら「最大料金1000円だから2泊しても3000円」と考えるのは間違いではないでしょう。
 
しかしその駐車場が「1回限り」または「繰り返し適用なし」の最大料金制度である場合には、最大料金は最初の一定時間または最初の1日分にしか適用されません。
 
その後は通常の時間料金によってどんどん加算されていきます。したがって、2日目・3日目と時間が経過するごとに、高額になる可能性があります。
 
例えば、「最大料金1000円(ただし入庫後24時間以内のみ)」というケースでは、1日目は1000円で済んでも、24時間を超えた瞬間からは通常料金がベースになり、それに時間によって料金が重なります。
 
要するに、「最大料金1000円=何日停めても1000円」という意味ではない場合がある、ということです。
 

実際に起きているトラブル事例:最大料金が“意味をなさない”ケース

実際の事例を挙げると、ある人が「1時間400円、24時間最大1000円」という駐車場に車を停め、3日間放置したら、なんと合計金額が2万円を超えていたという例があります。これは最大料金が「1回限り」だったため、1回目の24時間だけ1000円、その後は1時間400円ずつ加算され続けたためです。
 
また、「最大料金繰り返しあり」の駐車場であっても、昼間最大+夜間最大など時間帯別に区切られていて、それぞれの時間帯を越えると夜間料金や翌日昼間料金が加わるタイプがあります。
 
これにより、昼夜をまたいで停めると夜間分・翌朝以降の通常料金が別にかかって、全体では最大料金だけでは済まなくなることがあるでしょう。こうしたケースでは、「最大料金」表示だけを見て「長期間でもこれだけだろう」と思い込んでしまった人が高額請求に驚いてしまいます。
 

まとめ:トラブルを避けるために駐車場を使う前に確認すべきポイント

「最大料金1000円」の駐車場であっても、2日目以降に通常料金が追加される制度であれば、3000円では済まないことは十分あり得ます。
 
最大料金の“種類”“繰り返し適用の有無”“表示されている時間帯・条件”をよく見ていれば、予想外の請求を防げるようになるでしょう。次に駐車場を使うときには、表示を写真に撮っておくなどして、自分が後で驚かないよう備えるのがおすすめです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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