給料22万円の社会人1年目です。実家に“月3万円”入れていますが、これって相場として妥当ですか?
今回は、社会人1年目・給料22万円のケースをもとに、実家への仕送りの相場や考え方、見直しのポイントまで解説します。
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目次
月3万円は多い? 少ない? 実家にお金を入れる理由と背景
社会人になると、実家に暮らし続ける場合は「生活費を多少は負担するもの」と考える家庭もあります。これは家賃や食費、光熱費など、実際に生活にかかる費用を分担するという考え方です。
そして、単に費用を補うだけでなく、そこにはいくつかの目的や意味合いも含まれています。その目的には、家族に感謝の気持ちを表すこと、自立の第一歩として自分の生活費を負担することなどが挙げられます。
月3万円という金額が妥当かどうかは、これらの背景や家庭の事情によって変わってきます。そのため、一概に「この金額が正解」というものはありませんが、参考になる相場はあります。
社会人1年目の仕送り相場は? 収入に対してどう決めるか
一般的に、実家に入れるお金は「手取り収入の1~2割程度」が目安とされることがあります。たとえば手取り22万円なら、2万~4万円の範囲が一つの基準となります。
実際、社会人1年目で実家暮らしをしている人の中には、「月1万円だけ」「少し余裕があるので3万円」など、収入や生活スタイルに応じて金額を決めているケースが多く見られます。
中には、食材や日用品の購入など、直接現金を渡すのではなく生活費の一部を肩代わりすることで支援している人もいます。つまり実家へのサポート方法は人それぞれです。
保険マンモス株式会社「実家暮らし中の方へのアンケート調査」では、実家に入れているお金の平均額は以下のとおりです。
・19歳以下:2万5663円
・20~30歳:3万3623円
・31~40歳:4万1875円
・41~50歳:4万6970円
・51~60歳:4万5000円
・60歳以上:17万5000円
・平均:4万257円
こうしたデータや周囲の事例から見ても、月3万円という金額は、社会人1年目として特に多すぎる金額ではなく、一定の相場の範囲内といえるでしょう。
金額が負担に感じるときの見直し方・親との話し合いのコツ
とはいえ、22万円の手取りから3万円を実家に入れると、残り19万円。この中から貯金や交際費、通信費、交通費、保険料などをまかなうとなると、人によっては苦しく感じることもあります。
そのような場合は、金額を一度見直してみましょう。以下のようなアプローチが有効です。
・家計を把握する
1ヶ月の収入と支出をざっくり書き出し、どこにどれだけ使っているか確認します。
・親に相談する
「少し生活がきつくて……」と素直に伝えてみましょう。事情を理解してくれることが多いです。
・別の形で支援する
支援の仕方は現金のほかにもあります。たとえば買い物や家事を積極的に手伝うことも親にとっては助けになりますし、生活費の一部を自分で負担する形で協力する方法もあります。
大切なのは「金額の多い・少ない」ではなく、お互いに納得した形で無理なく続けられることです。
まとめ:無理のない金額で、自分も親も納得できる形を考えよう
実家に入れるお金は、必ずこうしなければならないというルールがあるわけではありません。月3万円という金額は、社会人1年目にとってはやや高めに感じることもあるかもしれませんが、相場としては決して不自然ではありません。
とはいえ、自分の生活や将来の貯金を圧迫してしまうようなら、金額を調整したり、支援の形を変えたりすることも検討してよいのです。
親とのコミュニケーションを大切にしながら、感謝の気持ちを込めて、無理のない方法を見つけていきましょう。必要であれば、家計管理アプリを使って収支を見直したり、ファイナンシャルプランナーに相談したりすることもおすすめです。
出典
保険マンモス株式会社 実家暮らし中の方へのアンケート調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
