「新幹線はグリーン車」と言う父。普通車より“数千円”高いですが、「指定席」じゃダメなんでしょうか? あえて“高い料金”を払うメリットとは
本記事では、新幹線の座席タイプやグリーン車の特徴、年齢やライフスタイルによる選び方の違いについて解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
新幹線の座席タイプと料金
新幹線を利用する際、座席の種類と料金の違いが気になる人は多いのではないでしょうか。ここでは、代表的な3タイプの座席と、それぞれの特徴や価格差を整理します。
新幹線の主な座席の種類と特徴
新幹線の座席には主に以下の3種類があります。
・普通車自由席
・普通車指定席
・グリーン車(指定席)
自由席はもっとも安価で、予約なしで乗れるのが利点です。ただし、混雑時には座れない可能性があります。指定席は事前に席を確保でき、混雑時でも安心して乗車できます。グリーン車は、普通車指定席よりもさらに上位の座席です。
主要区間で見る座席タイプごとの料金差
東海道新幹線の東京から新大阪までの区間における、のぞみを利用した通常期の片道運賃(2025年9月時点)は図表1のとおりです。
図表1
| 座席タイプ | 片道料金 |
|---|---|
| 普通車自由席 | 1万3870円 |
| 普通車指定席 | 1万4720円 |
| グリーン車 | 1万9590円 |
筆者作成
このように、グリーン車は普通車指定席よりも4870円高くなります。片道のみ利用する場合でも、軽視できない金額差といえるでしょう。
グリーン車のメリットは?
普通車よりも運賃が高く設定されているグリーン車には、主に3つのメリットがあります。
1. 座席の広さと快適さ
グリーン車は、普通車よりも前後・左右ともにゆとりのある設計になっています。足元も広く、シートも大きいため、リクライニングを深く倒しても圧迫感がありません。長時間の移動でも疲れにくく、リラックスして過ごせるのが大きな特徴です。
2. 静かで落ち着いた車内環境
ビジネスパーソンや年配の利用者が多く、会話や通話を控える傾向があります。そのため、全体的に静かな空間となっており、読書や仕事に集中したい人にも適しています。
3. コンセントや荷物スペースの充実
最近の新幹線では、各座席にコンセントが備え付けられている車両が増えています。スマートフォンやパソコンを使用しながら充電できるため、仕事や娯楽にも対応可能です。また、大型荷物を置けるスペースや頭上の収納も広く、荷物が多い移動にも安心です。グリーン車はこれらが充実しています。
年齢やライフスタイルで座席を選ぶの?
若い世代は「安さ」を重視する傾向があります。体力に余裕があるため、自由席で立つリスクを取ってでもコストを抑えようとする人も少なくありません。一方、年齢を重ねると座席の快適さや疲れにくさが重要になります。
腰や膝に不安がある人には、長時間の同じ姿勢が負担になるため、広く静かなグリーン車を選ぶ傾向があります。移動中にパソコン作業が必要な人にとっても、広い座席や静かな環境は非常に便利です。
このように、目的やライフスタイルに応じて座席の選び方は変わります。「安さ」だけでなく、移動時間をどう過ごすかという視点も重要です。
ライフスタイルに合った移動手段を選ぼう
移動費を節約したいと考える人は多いでしょう。しかし、価格だけでなく「移動中の時間の質」も、手段を選ぶうえで欠かせない要素です。出張や旅行など、目的に応じて移動時間の価値は変わってきます。
仕事をしたい人や移動中に疲れを軽減したい人にとっては、グリーン車の快適性は大きな魅力です。価格差を無駄と見るか、投資と捉えるかは人それぞれですが、選択肢を知ることで、自分に合った移動がしやすくなります。
体調や目的、ライフスタイルに合わせて何を優先するかを見極めながら、最適な座席タイプを選ぶことが大切です。
出典
東海旅客鉄道株式会社 鉄道のご利用について アクセス検索
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
