20代後半、友人の「結婚ラッシュ」で“ご祝儀貧乏”に…3万円も払えないので「3000円」では失礼にあたりますか? 関係性ごとの相場とは

配信日: 2025.09.30
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20代後半、友人の「結婚ラッシュ」で“ご祝儀貧乏”に…3万円も払えないので「3000円」では失礼にあたりますか? 関係性ごとの相場とは
秋は、結婚式が多く開催されるシーズンです。友人や同僚から招待を受けるのはうれしいことですが、一方で「ご祝儀貧乏」に悩む若者も少なくないでしょう。ご祝儀は3万円を包むのが一般的とされるものの、「3000円程度ではだめだろうか」と考えてしまうこともあるかもしれません。
 
本記事では、ご祝儀に込められた意味や相場データに触れながら、3000円のご祝儀が失礼にあたるのかどうか、どうしても3万円が難しいときの工夫を解説します。
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ご祝儀に込められた意味とは

ご祝儀は、もともとは婚礼を含む祝い事の儀式を指す言葉でしたが、現在では金品を贈って祝意を表す行為そのものを指すようになっています。
 
ご祝儀は、新郎新婦へのお祝いの気持ちを表すとともに、披露宴で振る舞われる食事や引き出物などの費用を補うという意味を持っています。つまり、ご祝儀は昔からの単なる慣習だけでなく、新郎新婦との関係性や式の内容によっても、包むべき金額が大きく変わってくるといえるでしょう。
 

ご祝儀の相場ってどれくらい?

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会が2023年に実施した調査結果によるご祝儀の平均額は、次のとおりです。


●兄弟姉妹:6万52円
●おじ・おば:8万1629円
●職場の上司:3万7505円
●友人:3万960円

つまり、ご祝儀の3万円は、友人や同僚など親族以外の関係においては平均的な金額といえます。もちろん、地域や式のスタイルによってもご祝儀の金額は大きく変動するため、必ずしも一律ではありません。
 
しかし、披露宴での料理や引き出物にかかる費用を踏まえると、3万円前後が妥当な目安と考えて問題ないでしょう。
 

3000円は失礼にあたるのか?

ご祝儀には、お祝いの気持ちと披露宴にかかる費用を補う意味が込められており、友人や同僚として出席する場合は3万円を包むのが一般的です。3000円は相場を大きく下回っているため、失礼にあたる恐れがあります。
 
ただし、20代前半で経済的に余裕がない場合や学生などの立場であれば、2万円程度でもやむを得ないとされるケースもあるようです。
 
ご祝儀には縁起に関連するマナーもあります。例えば、偶数の金額は「割り切れる=別れる」を連想させるため避けられています。4万円は「死」、9万円は「苦」など不吉な数字とされる金額も同様に避けるべきといえるでしょう。
 
一方、8万円は「末広がり」として好まれ、2万円も「新郎新婦のペア」を象徴するなど、最近では偶数の額も柔軟に受け入れられるケースも増えてきました。そのため、どうしても相場額を用意できない場合は、意味合いを踏まえて金額を選ぶのも工夫の1つです。
 
また、相場より少ない金額を包む場合は、お札の枚数に注意しましょう。2万円を渡す場合でも「1万円を2枚」ではなく「1万円札と5000円札を2枚」など、奇数の枚数になるように工夫してください。
 

どうしても3万円用意できないときの対処法

3万円を用意するのがどうしても難しいときは、無理して披露宴に出席するのではなく、自分に合った方法でお祝いすることを検討しましょう。
 
例えば、披露宴を欠席する代わりに1万円ほどを包んで渡すという選択もあります。食事や引き出物を受けないため新郎新婦の負担になりにくく、それでも気持ちはきちんと伝わるはずです。
 
また、披露宴には出ず、二次会だけ参加するのも1つの方法です。二次会は会費制で5000円1万円程度が多く、ご祝儀ほどの大きな出費にはなりません。お財布事情に合わせて参加できるのは大きなメリットです。
 
また、仲の良い友人と連名でプレゼントを贈るのもおすすめです。一人ひとりの負担を減らしながら、心のこもったお祝いができるでしょう。
 
大切なのは、金額の多さではなく、お祝いの気持ちをどのように伝えるかということです。背伸びして3万円を包むより、自分に無理のないスタイルでできる祝い方を探してみてください。
 

無理をせずに誠実にお祝いする姿勢を大切にしよう

ご祝儀は、結婚に対するお祝いの気持ちと披露宴でのおもてなし費用を兼ねるため、友人の場合は3万円を包むのが基本とされています。3000円では相場を大きく下回り失礼にあたりますが、経済的に余裕がない20代前半や学生なら2万円でもやむを得ないとされるケースもあるでしょう。
 
3万円を準備できない場合は、欠席祝いを包んだり、二次会のみ参加したり、友人と連名で贈り物を用意したりなどの方法があります。無理をせず、誠実に気持ちを伝える姿勢を大切にしましょう。
 

出典

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協) 第6回婚礼に関するアンケート調査報告書 1.祝儀の平均額と、最多回答額
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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