全国の自治体で「カーナビ」の“NHK受信料未払い”が発覚!我が家のカーナビでもNHKを受信できるけど、受信料を追加で払わなければいけないの?
本記事では、NHK受信料が発生する条件や、自動車のテレビに対する支払いの必要性を確認するとともに、自動車のテレビに支払う受信料の金額についてもまとめています。
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目次
NHK受信料が発生する条件
日本放送協会放送受信規約第5条では「放送受信料支払いの義務」について定められています。
また、放送法第六十四条には「NHKの放送を受信できる設備を設置した者は、NHKと受信契約を結ばなければならない」と記載されており、NHKの放送を受信できる機器を設置した時点でNHKと受信契約を結び、受信料を支払わなければならないことが分かります。
NHKは民間放送のようにコマーシャルがなく、運営するにあたって特定のスポンサーからの財源を頼ることはありません。受信料を財源として運営する必要があるため、テレビを所有しているすべての人から、受信料を公平に徴収しています。
自動車に搭載されているカーナビのテレビもNHK受信料の支払いが必要?
受信機とはNHKのテレビジョン放送を受信することのできる受信設備のことで、家庭用受信機のほか、自動車用受信機なども含まれるということです。そのため、テレビ受信機能があるカーナビなどを自動車に取り付けている場合「受信料の支払い義務が発生するのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、NHKでは「ご家庭にテレビ等の受信機があってすでに受信契約をいただいている方については、自家用車に取り付けた受信(ワンセグ機能付きのカーナビなど)について、別にご契約いただく必要はありません」としています。
ただし、事業者の自動車については受信機が設置されている自動車ごとに受信契約を結ぶ必要があり、受信料を支払わなければなりません。
今回は「全国の自治体でカーナビのNHK受信料未払いが発覚」ということですが、以前ある都道府県で公用車518台のテレビチューナー付きカーナビの契約漏れがあった事例もその一つでしょう。
カーナビに受信料を払わずに済むにはどうすればいい?
自宅にテレビなどの受信機がなくNHK受信料を支払っていない人にとっては、自動車のカーナビにテレビ受信機能が搭載されていることで支払い義務が生じることに納得がいかないかもしれません。
「カーナビは必要だがテレビは見ない」という人は、地デジチューナーが搭載されていないモデルのカーナビを選ぶといいでしょう。ナビゲーション機能や音楽再生機能のみ搭載されていて、テレビ機能が付いていないものもあるようです。
また、B-CASカードを抜くことで放送を受信できない状態にする方法もありますが、カードを抜くとナビ本体が起動しないこともあるため、事前に確認が必要になるでしょう。
家庭にテレビがありすでにNHKの受信料を支払っている場合は、車のカーナビの分は別途支払わなくてもいい
テレビなどNHKの放送を受信できる機器を設定した時点で、NHKとの受信契約を結び、受信料を支払うことが義務づけられています。
車にテレビを受信できるカーナビを搭載している場合も受信料の支払いは発生しますが、自宅にテレビがあり、すでに受信料を支払っている場合、カーナビの分を別途支払う必要はありません。
「自宅にテレビがなく、受信料を支払っていない」という場合は、車の分の支払いが発生しないよう、テレビ機能が搭載されていないカーナビを選ぶことをおすすめします。
出典
NHK受信料の窓口 日本放送協会放送受信規約 放送受信料支払いの義務 第五条
デジタル庁e-GOV法令検索 放送法(昭和二十五年法律第百三十二号)(受信契約及び受信料)第六十四条
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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