「自宅の鍵」を「紛失」したため、業者を呼んだところ「10万円」を請求されました。さすがに高すぎると思うのですが、返金してもらうことはできないですよね?
本記事では、鍵開けや交換にかかる一般的な相場を丁寧に解説し、なぜ高額な請求が生じるのかを整理します。さらに、適正価格で依頼するためのコツや、トラブルを避ける業者選びのポイントを紹介するのでぜひ参考にしてください。
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目次
鍵紛失の業者依頼、一般的な費用相場はどれくらい?
鍵を紛失した際に業者へ依頼すると、まずかかるのは鍵開け(解錠)の費用ですが、鍵紛失による費用の相場は、約3万円といわれています。
また、一般的な住宅の鍵開けの適正価格は、基本料金5000~8000円、出張費3000~5000円、技術料などを含めて合計1万2000~1万5000円程度とされています。
鍵を交換する必要がある場合は、ギザ鍵では1万~1万5000円、ディンプルキーでは1万5000~3万円、電子錠では3万円以上になる傾向があるようです。つまり、通常の開錠だけであれば、数万円以内に収まることが多い、といえるでしょう。
10万円の請求は本当に高すぎなのか
10万円という請求額は、相場と比べるとかなり高額です。では、なぜそのような請求になったのか、考えられる理由を整理します。
・ディンプルキーや電子錠など、防犯性が高く複雑な錠前だった場合、追加料金が発生し、一般的に1.5倍〜2倍の費用になることがあります。
・夜間対応や休日対応だった場合、通常料金に30〜50%増しになることがあるため、2万円〜3万円上乗せになる可能性があります。
・築年数が古かったり、鍵自体の劣化が進んでいたりすると、作業が難航し時間や工具費がかかり、料金が上がる場合があります。
・悪質な業者の場合、激安広告で誘いながら実際には高額請求するケースも確認されています。
これらの要因が重なったとしても、10万円という金額はなお高すぎる印象です。
高すぎる請求を避けるには? 信頼できる業者をどう選ぶべきか
高額請求を避け、適正価格で依頼するためには、以下の点を確認するとよいでしょう。
・複数の業者から事前見積もりを取り、比較することで、適正な価格帯を把握できます。
・基本料金、出張費、作業料金、夜間・休日料金の有無など、見積もり内容を詳細に確認しておくことが重要です。
・異常に安い広告(「1000円~」「地域最安」など)には要注意です。そのような広告を出す業者は、追加料金で一気に請求されるケースがあります。
・業者の実在確認や、レビューの信ぴょう性をチェックすることで、信頼できる業者か判断できます。
・安すぎる見積もりを避け、適切な技術と対応が得られる業者を選ぶことが防犯につながります。
返金を求めるより、まずは適正価格の理解と予防対策を
10万円という請求は一般的な相場と比べてかなり高額であり、状況によっては説明がつきにくい金額です。返金を求める前に、まずは相場をしっかり理解することが大切です。そして今後に備え、複数の業者へ見積もりを依頼し、明確な料金内訳を確認するといった習慣を身につけるとよいでしょう。
信頼できる業者を選ぶには、安すぎる広告に注意し、実績や口コミを慎重に判断することが必要です。そうした準備をすることで、トラブルや過剰請求を未然に防ぐことができ、安心して鍵のトラブルに対応できるようになるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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