吹奏楽部で「ユーフォニアム」担当の娘。顧問に「自分の楽器を買いなさい」と言われたけど“新品60万円”はします。希望パートでもないのに、購入は必須なのでしょうか?
本記事では、吹奏楽部に所属している子どもを持つ家庭がどれくらい楽器の購入をしているのか、また、楽器の購入にはどのくらいの予算が必要なのかについて解説します。
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吹奏楽部に入部すると楽器の購入は必須?
2020年に株式会社マーケットエンタープライズが行った実態調査によると、公立の中学校で吹奏楽部に所属している生徒の中で、学校の楽器を使用しているのは68.4%であることが分かりました。半数以上の生徒が学校から楽器を借りていることになるので、吹奏楽部に入部すると必ずしも楽器を購入しなくてはならないとは言えません。
しかし、学校の楽器は使いづらいこともあります。強豪校など学校によっては担当の楽器を購入するのが暗黙の了解となっているケースもあるでしょう。
マイ楽器の購入が必要だとしても、希望していない楽器の購入を強いられるのは納得できないものですよね。「楽器を購入する人やマイ楽器をすでに所持している人は優先的に希望の楽器の担当にする」など、楽器の購入意向や所有の有無で担当楽器を決めている事例もあるので、一度部活動の担当者と話してみるのをおすすめします。
楽器の購入はどれくらいのお金がかかる?
楽器の種類によって購入価格はかなり差があります。例えば、フルートやトランペットであれば30万円くらいから購入できるのに対して、ユーフォニアムなどの大きな楽器になると60万円以上になることもあるようです。
初心者向けのモデルや通販を利用するともっと安い楽器もあります。しかし、先ほど紹介した実態調査でも、楽器を購入して用意した人の購入費用は新品で平均24万4480円という結果が出ています。単なる趣味ではなく部活動で使う楽器ですので仕方ありませんが、保護者にとってかなりの負担となっていることは事実でしょう。
また、新品を購入しなかったとしても楽器のメンテナンス費用は必要です。コンクールや合宿の遠征費用がかかる場合もあります。楽器の購入を考えていなかったとしても、それ以外の出費がある程度かかることは避けられないでしょう。
中古や知人から譲り受けるパターンもある
どうしても楽器を購入しなければならない場合は、中古にすると費用を抑えられるのでおすすめです。前述の実態調査によれば、中古品を購入した人の平均負担額は11万3487円で、新品の半額以下に抑えられることが分かります。
吹奏楽部を引退した人など、知人から譲り受けるパターンもあるようです。知人から楽器を譲り受けた人の平均負担額は5万7190円で、中古品の購入よりもさらに安くなります。周囲に同じ楽器を担当していて吹奏楽部を引退したという人がいれば、頼ってみるのも1つの方法でしょう。
新品の購入は必須ではない
希望通りの楽器ではないことや将来的に音楽を続ける気がないなど、さまざまな理由から新品のマイ楽器を買わずに学校の楽器で我慢している生徒もいます。「吹奏楽部に入部するなら新品の楽器の購入は必須」とまでは言えないでしょう。
顧問の先生からどうしてもマイ楽器が必要だと言われた場合は、中古を購入したり知人から譲り受けたりするなど負担を抑える方法を検討してみてください。
出典
株式会社マーケットエンタープライズ 吹奏楽部の活動に関する実態調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
