妻から「買い物用に中古の軽が欲しい」と相談が! 価格は安くても、安全を考えたら「100万円」以上出して“普通車”を買うべきでしょうか? メリット・デメリットを確認

配信日: 2025.10.05
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妻から「買い物用に中古の軽が欲しい」と相談が! 価格は安くても、安全を考えたら「100万円」以上出して“普通車”を買うべきでしょうか? メリット・デメリットを確認
セカンドカーを購入する際に「できるだけ安く抑えたい」と考える人も多いのではないでしょうか。特に近隣の買い物が目的という場合、中古の軽自動車でもいい、と思うかもしれません。
 
しかし、本当に中古の軽を選んで大丈夫なのでしょうか。本記事では、セカンドカーを選ぶ際に気を付けたいポイントを紹介します。
小川ひろ

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

中古軽自動車を選ぶメリットとは?

中古軽自動車は価格が安いことが最大のメリットです。例えば、Honda「N-BOX」の場合、新車価格は約170万円~180万円台ですが、中古車相場では本体価格90万円ほどで取引されています。そのほかのメリットについても見てみましょう。
 

納車が早い

昨今、半導体など部品の供給不足、特定車種への人気集中などもあり、新車の場合、納車までの期間が長くなっています。人気の車種にもなれば、半年待ちも珍しくありません。
 
しかし、中古車であればすでに現物があるため、納車までの期間が比較的短めになります。すぐに車が欲しいという人にはぴったりです。
 

税金が安い

毎年4月1日時点で車検証に名前が記載されている所有者に「自動車税」が加算されますが、図表1の通り、軽自動車はそのほかの自動車よりも税金(自動車税)が安くなっています。なお、軽自動車の場合、2015年4月以降の車両であれば、税金は同じなので、中古車を選んでも変わりません。
 
図表1


東京都中央区 軽自動車税、東京都中央区 自動車税種別割 を基に筆者作成
 

燃費が良い

車種や年式にもよりますが、中古の軽でも十分燃費が良い車があります。燃費の良い車を選ぶと、維持コストを下げることも可能です。
 

車検費用が安い

車検時に支払う「自動車重量税」は、普通車よりも軽自動車のほうが低めです。また、整備の工賃や部品代も軽自動車のほうが安くなっています。
 

中古軽自動車のデメリット

中古の軽にはデメリットもあります。こちらも確認しておきましょう。
 

事故歴・修理歴に注意が必要

中古の軽を探す際は、事故歴や修理歴がないかのチェックが必要です。外見に問題がなくても、次のような問題が発生する可能性があります。
 
・衝突安全性が下がっている可能性がある
過去に衝突を経験している車は、強度が下がっているため衝突安全性が低下している可能性があります。
 
・車に歪み(ゆがみ)が生じている可能性がある
事故の影響で車体に歪みが生じており、その結果ハンドル操作に支障をきたすことがあります。また、購入当初は問題がなくても、走行を続けることで歪みが大きくなるケースもあります。
 

エンジンが消耗している可能性がある

走行距離が長い中古の軽の場合、エンジンが消耗しており、バッテリーの寿命が短くなるかもしれません。バッテリー上がりの原因にもなりますので注意が必要です。
 

軽自動車自体のデメリットも忘れずに

軽自動車自体のデメリットもあります。例えば以下のような点です。
 

・車体が軽いので横風に弱い
・車内が狭い
・パワーが弱い

 

利用するシーンを考えて中古の軽を選ぼう

メリット・デメリットを見ていくと、中古の軽は誰にでも向いている車とはいえないのではないでしょうか。特に安全性については普通車や新車と比較すると劣ることがあるので注意が必要です。また、パワーや車内の快適性は普通車より下がるため、長距離移動にも向いていません。
 
購入を検討するのであれば、「セカンドカーとして利用する」「近隣の買い物用にしか使わない」など、利用使途を限定しましょう。
 

出典

本田技研工業株式会社 N-BOX
東京都中央区 軽自動車税
東京都中央区 自動車税種別割
 
執筆者 : 小川ひろ
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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