高校生の子どもにキャッシュレスでお小遣い「月4000円」渡していますが少ないのでしょうか? いつも足りなくなっているようで追加で催促されます。

配信日: 2025.10.07
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高校生の子どもにキャッシュレスでお小遣い「月4000円」渡していますが少ないのでしょうか? いつも足りなくなっているようで追加で催促されます。
高校生になると交友関係や行動範囲が一気に広がり、必要なお金も小中学生の頃に比べて増えてきます。最近では現金ではなくキャッシュレスでお小遣いを渡す家庭も多く、チャージ式ICカードやスマホ決済アプリを使えば管理がしやすく便利です。
 
しかし、その一方で「すぐに使い切ってしまう」「追加をお願いされる」といった悩みも出やすいものです。特に月4000円という金額は、高校生にとって十分なのかどうか気になるところでしょう。ここでは平均額との比較やキャッシュレスならではの特徴を踏まえ、考え方を整理していきます。
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高校生のお小遣いの金額はどのくらい?

参考までに、株式会社リクルート(東京都千代田区)が運営する「スタディサプリ」が実施した、「高校生のお小遣い実態調査 2025」(調査期間:2025年5月16~18日、調査対象:全国高校生男女694人)によると、高校生のお小遣いの平均は月5415 円でした。
 
ただしこの額はあくまで平均であり、各家庭が実際に渡すお小遣いの金額は家庭の収入や教育方針、地域の物価、通学スタイルなどによって異なります。
 
例えば、都市部で電車やバス通学をしている場合は交際費や交通費が増えやすく、友人と立ち寄る飲食代もかさむ傾向があります。
 
一方、地方で自転車通学をしている場合や、部活動中心で外出が少ない場合は支出も少なく済むことがあります。このように、「いくらが妥当か」は単純に平均額だけで判断できない点に注意が必要です。
 

月4000円は足りないのか?

今回のケースの月4000円は、前述の調査の平均と比較するとやや低めの金額です。例えば、週に一度友人とカフェに行き500円を使えば、1ヶ月で2000円が消費されます。さらに、文房具やコンビニでのちょっとした買い物を加えると、残り2000円もすぐ使い切ってしまうでしょう。
 
しかし、問題は「金額が少ない=足りない」とはかぎらないことです。キャッシュレス決済は現金に比べて支出の実感が薄れやすく、つい気軽に使ってしまうこともあります。つまり、支出の管理や使い方の工夫が不足していることも、お金が足りなく感じる主な原因となりやすいのです。
 

キャッシュレスのお小遣い管理の工夫

キャッシュレスの大きなメリットの一つは、「親が子どもの利用履歴を確認しやすいこと」です。どのお店でいくら使ったのかが明確に分かるため、単にお金を渡すよりも透明性があります。
 
効果的な管理のためには、親子でしっかりしたルール作りをすることが大切です。例えば、以下のような方法が考えられます。


・月初にあらかじめ一定額をチャージして追加はしない
・週単位で一定額をチャージして細かく管理する
・月末に履歴や支出内容を親子で一緒に振り返る

こうしたデジタルの利用履歴を活用した管理は、お小遣い帳をつけるよりも続けやすく、親子間でのコミュニケーションや金銭教育のよい機会にもなります。
 

金額を見直すかどうか

それでも常に足りないと感じるなら、金額を増やす検討も必要です。ただし、単に金額を増やすだけではなく、増額と同時にルールの見直しを行うことが大切です。
 
例えば、月4000円から5000~6000円に引き上げる代わりに、「交通費や昼食代は別途渡さない」と明確に線引きを設けたり、「追加が欲しいときは理由を説明して相談する」という仕組みを作ったりする方法が考えられます。こうしたルールがあれば、浪費を防ぎながら実際に必要なお金は確保できるでしょう。
 

お小遣いは親子で話し合って決め、見直しもしよう

高校生のお小遣いについて、月4000円が少ないかどうかは一概に判断できません。確かに平均と比べれば少なめですが、生活環境や使い方次第では十分な額であるとも考えられます。大切なのは「なぜ足りないのか」を一緒に考え、必要に応じて金額や渡し方を適切に見直すことです。
 
お小遣いは単なる金額の問題にとどまらず、子どもの金銭感覚を育てる教育の一環です。高校生の時期に計画的な金銭管理の習慣を身につけることは、大学生や社会人になったときに必ず役立つでしょう。
 

出典

株式会社リクルート スタディサプリ 高校生のお小遣い実態調査 2025(PR-TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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