「合宿免許に行きたい」と息子に言われました。でも通学より本当に安いんでしょうか?

配信日: 2025.10.10
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「合宿免許に行きたい」と息子に言われました。でも通学より本当に安いんでしょうか?
子どもが「合宿で免許を取りたい」と言い出すと、親としては「本当にお得なの? 通学と比べてどれくらい差が出るのか?」が気になるでしょう。合宿免許は短期間で集中して取れる魅力がありますが、一方で通学免許は日常生活を崩さず進められる利点があります。
 
本記事では、通学免許と合宿免許を「費用の観点」で比較し、それぞれの構造、相場、メリット・デメリット、選び方のポイントを整理します。
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合宿免許と通学免許、それぞれの費用構造を押さえよう

まず、通学免許と合宿免許は、費用を構成する要素から違いを理解することが大切です。
 
通学免許では、入校金や技能教習・学科教習料のほか、検定料、教材費、通学にかかる交通費などが必要になります。特に都市部では予約が取りにくいことも多く、教習延長や補習、再検定など追加費用が発生する場合もあり、想定より費用がかさむこともあります。
 
一方、合宿免許はパッケージ料金制で、入校金や教習料、検定料、宿泊費、食事代、教材費などが含まれており、追加費用が発生しにくいのが特徴です。
 
多くのプランでは、教習の延長や再検定が必要になった場合の保証も付いており、最初に提示された金額内で収まることがほとんどです。宿泊や食事をまとめて手配するため、全体としてコスト効率がよい傾向にあります。
 

相場で比較:通学と合宿、どちらが安い?

一般的に、通学免許の費用は普通車ATの場合で25~35万円前後が相場ですが、都市部では40万円近くになる場合もあります。ただし、教習の延長や検定の再挑戦が必要になると、さらに追加費用がかかるケースもあります。
 
一方、合宿免許の料金は全国的に20万円台~30万円程度が主流です。例えば、閑散期には20万円台前半、春休み・夏休みなどの繁忙期には30万円台近くになることもあります。
 
こうした比較から、合宿免許は通学よりもおおむね5~10万円ほど安く済むケースが多く、2週間程度の短期間での集中取得ができる点も魅力です。通学免許では、混雑状況やスケジュールの都合によって2~4ヶ月ほどかかるのが一般的です。
 

どちらを選ぶべきか? ケース別の判断基準

費用や期間の違いを理解したうえで、どちらが適しているかを判断するには、次の3つの視点から考えると分かりやすいでしょう。
 

(1)時間を重視するなら、合宿免許が有利

合宿免許は短期間で集中して免許が取れるため、「早く取得して車を使いたい」「春休みや夏休みを有効活用したい」という人に向いています。教習スケジュールがあらかじめ組まれているため、教習の予約ミスや待ち時間がほとんどありません。
 

(2)生活や学業との両立を優先するなら、通学免許が便利

通学免許は地元の教習所に通うスタイルなので、学校やアルバイトとの両立がしやすく、日常生活のペースを崩さず進められます。ただし、繁忙期は予約が取りづらく、卒業までに時間がかかる場合がある点に注意が必要です。
 

(3)コストを重視するなら、合宿免許が有力候補

合宿免許は宿泊費や食事代がセットになっており、追加費用が発生しにくいパッケージ料金が主流です。初期費用も抑えやすく、結果的に通学免許よりも総額が安く済むケースが多くあります。
 
ただし、交通費は自己負担が一般的で、宿泊施設のアップグレードなどがあるプランでは費用が増える場合もあります。
 

家庭や本人の状況にあわせて、最適な免許の取り方を選ぼう

合宿免許と通学免許のどちらが安く済むかは、時期や地域、追加費用の有無によって異なりますが、一般的には合宿免許のほうが全体的に割安といえます。合宿免許は短期間で集中して免許を取りたい人に、通学免許は日常生活を優先したい人に向いています。
 
息子さんが「合宿に行きたい」と言う背景には、早く免許を取りたいという気持ちがあるかもしれません。
 
費用だけでなく、取得までの期間や生活リズム、本人の性格などを踏まえて選ぶことが、満足のいく選択につながるはずです。それぞれの取得方法の特徴を理解して、家族で話し合いながら最適な方法を選びましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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