友人が「クレカのポイント還元があるから」と会計を先に済ませてしまいました。私もPayPayポイントを受け取りたかったのですが、クレカの方が還元率が高いのですか?
今回の事例では、友人がクレジットカードの還元があるからと先に会計を済ませてくれたようですが、自身もPayPayの支払いでポイントを貯めたかったというケースです。クレジットカードとPayPayの還元率は、日常の支払いではどちらに軍配が上がるのでしょうか。
本記事で詳しく解説します。
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目次
ポイント還元率はクレジットカード0.5%前後、PayPayは条件次第で0.5%~2.0%相当
日常の外食や小売りの支払いで比べると、クレジットカードの基本還元はおおむね0.5~1.0%台が代表的な水準です。ただし、カードの種類や利用カテゴリなどで差があり、還元率が3%以上になることもあります。
一方、PayPayは「PayPayステップ」の達成状況や対象条件達成で付与率が上がる仕組みがあり、通常時も条件を満たせば0.5~2.0%の付与が狙えます。
PayPayはキャンペーン時には還元率10%~30%も! ただし一定上限あり
PayPayの強みは、期間限定キャンペーンの頻度と還元率の高さです。例えば各地域/自治体などで開催されるキャンペーンでは、対象自治体・対象店舗・開催期間が定められ、最大30%相当のポイント還元が実施されるケースがあります(ただし店舗や期間・対象決済に条件があり、付与率は自治体ごとに異なります)。
これらの施策は「付与上限」が期間あたりや回あたりで設定され、上限到達後は通常還元に戻る点が実益上の大きなポイントです。
基本となるポイント還元率はクレジットカードと拮抗(きっこう)していますが、こうしたキャンペーン期間に限ってはPayPayの実質還元が一時的に大きく上回ります。
付与時期・有効期限・条件に注意! ポイント還元の落とし穴
ポイントの還元率だけでなく、「いつ付与されるか」「いつ失効するか」「どの決済が対象か」という点を認識しておくことが大切です。
例えばPayPayのキャンペーンでは、適用条件・付与上限・付与時期が定められていることがあります。ポイントは決済ごとに付与されるため、受け取りが想定より遅れる(30日後など)ことがある点に注意しましょう。さらに、期間限定ポイントには有効期限が設定されており、付与後の一定期間内に使わないと失効してしまいます。
こうした仕様を理解したうえで利用し、想定外のトラブルを防ぎましょう。
まとめ
通常時の小口決済では、クレジットカードの基本還元とPayPayの還元が拮抗することが多く、どちらが常に有利とは言い切れません。ただし、自治体連携などの大型キャンペーン期間中は、PayPayの方が実質的に優位になる傾向があります。
市場全体ではキャッシュレス決済の比率が上昇しており、キャンペーンも頻繁に実施されています。友人と支払いを分担する際は、キャンペーンの有無を共有し、双方が納得できるよう事前に話し合っておくとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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