友人との旅行で「運転していないから」と交通費全額の請求が…。高速代、ガソリン代、駐車代の一般的な費用分担の考え方とは?

配信日: 2025.10.23
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友人との旅行で「運転していないから」と交通費全額の請求が…。高速代、ガソリン代、駐車代の一般的な費用分担の考え方とは?
友人との旅行で、「自分は運転していないから」と交通費を全額請求されたという経験がある人もいるでしょう。
 
高速代やガソリン代、駐車代など、車を使って移動する際の費用は、分担方法を誤ると後味の悪いトラブルになりかねません。お金の観点から見ても、「運転した・していない」だけで負担を決めるのは少し乱暴です。では、どのように分け合うのが公平なのでしょうか。本記事で見ていきましょう。
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車移動のお金の構造を整理する

車で旅行する際には、高速料金やガソリン代、駐車場代のほかにも車の維持に関わるコスト(オイル交換、タイヤ摩耗、保険料など)が発生します。運転した人が車を提供している場合、単に「乗せてもらった」だけで済ませるのは現実的ではありません。
 
同乗者も車という移動手段の恩恵を受けている以上、基本的には「みんなで移動費を負担する」という考え方が妥当です。運転した・しないはもちろん考慮すべきですが、出発前に「何を、どの割合で分けるか」を話し合うことが大切です。
 

一般的な費用分担の方法

旅行時の車関連費用を公平に分ける方法として、主に3つの考え方があります。以下で、それぞれについて見てみましょう。
 
■均等分担方式
高速代、ガソリン代、駐車代などを全員で均等に割る方法です。全員が移動のメリットを享受しているという前提で、シンプルかつトラブルが少ない方式といえます。
 
■運転手優遇方式
均等割りを基本としつつ、運転手に少し上乗せする考え方です。例えば、高速代・ガソリン代・駐車代を人数で割った後、運転手に「労力分」として1~2割を追加で支払う方法で、長時間運転や車提供の場合に現実的です。
 
■負担割合方式
運転距離や時間に応じて、費用を調整する考え方です。例えば、3人の旅行で2万円の交通費がかかった場合、運転手が70%(1万4000円)、同乗者がそれぞれ15%(各3000円)を負担するといった方法です。より細かい調整が可能ですが、事前の合意が必要です。
 
どの方法を選ぶにしても、旅行に参加する全員が公平と感じ、納得できる分担であることが大切です。旅行前に費用を見積もり、負担の範囲を事前に明確にしておくことで、多くのトラブルは防げるでしょう。
 

実際の計算例とポイント

仮に、高速代1万円、ガソリン代8000円、駐車代2000円で合計2万円かかったとします。3人での旅行なら、均等割りでは1人あたり約6667円です。運転手優遇で1割上乗せする場合は、運転手7334円、同乗者2人が各6333円ほどになります。
 
ここに「車を出した人の保険・車検・オイル代などを加味するか」「駐車代をどこまで共通費に含めるか」といった要素を考慮すると、より現実的な分担ができます。
 
また、精算トラブルを避けるためには、出発前に費用の想定と支払い方法を共有しておくことがポイントです。旅行後に誰が何を払ったかを曖昧にすると、後から不満が生じやすくなります。そこで、割り勘アプリや共有家計簿アプリなどを利用すれば、簡単に精算履歴を残せるので活用するのもおすすめです。
 

お金の分担は関係を守るためのマナー

交通費の話は、感情的になりやすいテーマでもあります。しかし、運転をしてもらうことも、同乗することも、お互いの信頼関係があってこそ成り立つ行為です。だからこそ、金銭的なやり取りを曖昧にせず、どのように分けるかを事前に合意することが、関係を良好に保つうえで大切なマナーです。
 
感謝の気持ちを込めて食事をおごる、飲み物を用意するなど、金額以外の形で労をねぎらう方法もあります。お金の分担に気持ちを添えることで、楽しくかつ後味のよい旅を実現できるでしょう。
 

旅行の交通費はみんなで納得できる形で分けよう

交通費の負担をめぐるトラブルは、「運転したから」「していないから」という単純な線引きから生じがちです。しかし実際には、車の移動には複数の費用が絡み、旅行参加者の全員がその恩恵を受けています。
 
最も大切なのは「どのように分けるか」を全員で話し合い、合意しておくこと。お金の話をきちんと整理することで、友情も信頼関係も守れます。気まずい思い出を残さないためにも、旅の前に“お金のルール”を決めておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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