500円玉貯金が「30万円」貯まった! まとめて銀行に預けると“硬貨の手数料”はどれだけかかりますか?「大手3社+ゆうちょ銀行」を比較

配信日: 2025.10.24
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500円玉貯金が「30万円」貯まった! まとめて銀行に預けると“硬貨の手数料”はどれだけかかりますか?「大手3社+ゆうちょ銀行」を比較
自宅に大金を保管するのはリスクが高いため、500円玉貯金がある程度まとまった金額になったら銀行に預け入れるのがおすすめです。しかし、硬貨の預け入れには別途手数料が発生する場合があります。
 
本記事では、大手銀行における硬貨の取扱手数料を紹介します。手数料を抑えるポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
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硬貨の預け入れは銀行により対応が異なる

硬貨の預け入れについては、銀行によって無料で入金できる枚数や手数料が異なります。そのため、500円玉貯金を入金する場合の手数料が知りたい場合は、自分が口座を保有している銀行のルールを確認するのが確実です。
 
以下では、代表的な銀行ごとの硬貨取り扱いのルールと、500円玉を30万円分預けた場合の料金を解説します。
※2025年10月時点の情報をもとに執筆しています
 

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行では、2024年4月1日に硬貨取扱料金が改定されました。改訂前は51枚以上で手数料が発生していましたが、現在は100枚まで無料です。
 
現在の料金をまとめると、図表1のとおりです。
 
図表1

硬貨枚数 手数料
1~50枚 無料
51~100枚
101~500枚 550円
501~1000枚 1100円
1001枚以上 500枚ごとに550円加算

ゆうちょ銀行 硬貨取扱料金改定のお知らせ(2024年12月2日更新)を基に筆者作成
 
ゆうちょ銀行の窓口で500円玉を30万円分(600枚)預けた場合、手数料は1100円です。なお、ATMで硬貨を預け入れる場合は、窓口とは手数料が異なるので注意してください。
 
図表2のとおり、ゆうちょ銀行のATMでは硬貨1枚から手数料が発生します。また、一度に入金できる硬貨は100枚までです。
 
図表2

硬貨枚数 手数料
1~25枚 110円
26~50枚 220円
51~100枚 330円

ゆうちょ銀行 ATMご利用時間・料金を基に筆者作成
 
仮に600枚を100枚×6回に分けた場合、手数料は330円×6回=1980円になる計算です。窓口が開いている時間に行けないなどの場合を除き、窓口で相談するほうが手数料は安く済むといえます。
 

三井住友銀行

三井住友銀行では、2025年10月1日に硬貨入金整理手数料が改定されました。従来は300枚まで無料で預け入れることができましたが、改定後は100枚までとなります。
 
枚数ごとの手数料をまとめると、図表3のとおりです。
 
図表3

硬貨枚数 手数料
1~100枚 無料
101~500枚 550円
501枚~ 500枚ごとに550円加算

三井住友銀行 硬貨入金整理手数料および旧紙幣・旧硬貨・記念貨幣の取扱改定についてを基に筆者作成
 
三井住友銀行の窓口で500円玉を30万円分(600枚)預けた場合、手数料は1100円かかります。
 
一方、三井住友銀行のATMなら硬貨の預け入れは無料です。投入できる硬貨は1回100枚まで(500円玉は75枚まで)ですが、回数制限なしで預け入れられます。
 

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の窓口では、硬貨100枚まで預入手数料が無料です。枚数ごとの手数料をまとめると、図表4のとおりです。
 
図表4

硬貨枚数 手数料
1~100枚 無料
101~500枚 550円
501~1000枚 1100円
1001枚~ 1650円
以降、500枚ごとに550円加算

三菱UFJ銀行 その他手数料を基に筆者作成
 
三菱UFJ銀行の窓口で500円玉を30万円分(600枚)預けた場合、手数料は1100円です。
 
一方、三菱UFJ銀行のATMなら、硬貨の預け入れは無料です。投入できる硬貨は1回100枚までですが、回数制限なしで預け入れられます。
 

みずほ銀行

みずほ銀行の窓口では、硬貨100枚まで預入手数料が無料です。枚数ごとの手数料をまとめると、図表5のとおりです。
 
図表5

硬貨枚数 手数料
1~100枚 無料
101~500枚 550円
501~1000枚 1320円
1001枚~ 1980円
(以降500円ごとに660円加算)

みずほ銀行 大量硬貨取扱手数料の新設についてを基に筆者作成
 
みずほ銀行の窓口で500円玉を30万円分(600枚)預けた場合、手数料は1320円かかります。
 
一方、みずほ銀行のATMなら硬貨の預け入れは無料です。投入できる硬貨は1回100枚までですが、回数制限なしで預け入れられます。
 

500円玉貯金をお得に入金するには?

三井住友銀行や三菱UFJ銀行、みずほ銀行など、いくつかの銀行ではATMの硬貨預入手数料が無料です。一度に投入できる枚数に制限はあるものの、何回かに分けて預け入れれば手数料をかけずに入金できます。
 
なお、コンビニエンスストアなど、各銀行の店舗以外に設置されているATMでは、硬貨を入金できない可能性があるので注意しましょう。
 
窓口を利用する場合も、1回あたりの枚数を無料ラインの上限までとすれば、手数料をかけずに硬貨を預け入れられます。ただし、同じ銀行で1日に何度かに分けて入金するというやり方は認められない可能性があるので注意してください。その場合は、無料ラインを超えると手数料が発生するため、日を改めるのが得策です。
 

まとめ

500円玉の預け入れにかかる手数料は、銀行により異なります。預け入れる枚数によっても手数料が異なるので、口座を保有している銀行のルールを確認してみましょう。
 
また、銀行によっては、ATMなら無料で入金できる場合もあります。手数料を抑えたい場合は、各銀行の店舗に設置されているATMを利用するのがおすすめです。
 

出典

株式会社ゆうちょ銀行 硬貨取扱料金改定のお知らせ(2024年12月2日更新)
株式会社ゆうちょ銀行 ATMご利用時間・料金
株式会社三井住友銀行 硬貨入金整理手数料および旧紙幣・旧硬貨・記念貨幣の取扱改定について
株式会社三菱UFJ銀行 その他手数料
株式会社みずほ銀行 大量硬貨取扱手数料の新設について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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