東京から広島への帰省で毎回「高速道路」を利用するわが家、“往復3万円以上”の「高速代」がキツい…。「ETC」を使えば“最大約5000円”安くなるそうですが、さらに節約する方法は?
本記事ではETC利用して最大約5000円お得になる方法や、定額ドライブプランを利用してさらに家計負担を軽減できる方法を紹介します。
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ETC利用で「休日割引」や「夜間割引」が適用
中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)のドライバーズサイトによると、ETCを利用することで各種割引が適用されます。
・深夜割引
0時〜4時の間にETCを利用すると「深夜割引」として約30パーセントの割引が適用されます。
・休日割引
土日祝日に利用する場合、交通混雑期をのぞいた地方部区間で約30パーセントの割引が適用されます。
複数の条件に当てはまる場合は、割引率の高いほうが適用されます。
一例として、東名高速「東京IC 下り 入口」から山陽自動車道「尾道IC 下り 出口」まで走行した場合の料金を試算しました(表1)。
表1
| 片道 | 備考 | |
|---|---|---|
| 一般料金 | 1万5640円 | 普通自動車、平日15時出発の場合 |
| 深夜割引適用 | 1万950円 | 普通自動車、平日0時出発の場合 |
| 休日割引適用 | 1万1620円 | 普通自動車、休日9時の場合 |
※参考情報を基に筆者作成
表1のとおり、高速道路の深夜割引を利用すると一般料金よりも約5000円、休日割引の利用では約4000円もお得になることがわかります。往復で割引適用を利用した場合は、一度の帰省や旅行で約1万円の節約になり、長距離利用が多いご家庭にとっては大きな家計支援となるでしょう。
観光も考慮するなら「速旅ドライブプラン」等でさらに節約できる可能性も
NEXCO各社では、それぞれが管轄する区間内で乗り降り自由となる、定額乗り放題プランを通年提供しているようです。
また、ドライブプラン利用者限定の優待特典や、アンケートに協力すると抽選で景品がもらえるキャンペーンも実施しています。その中でも、東京〜広島の観光で活用できるプランの「ぶらり中国ドライブパス」を紹介します。
「ぶらり中国ドライブパス」は、尾道ICを含む中国地方の高速道路が、定額料金で乗り放題になるプランです。普通車の場合、2日間プランは8000円、3日間プランは9100円の利用料金です。
パスの対象区間は備前IC以西(岡山県側)からとなるため、東京から中国地方までの移動区間には適用されません。したがって、単に東京から広島方面へ往復するだけではこのパスを利用するメリットは小さいものの、現地で観光や家族旅行を兼ねて移動する予定があれば、非常にお得になるでしょう。
ETC割引利用上の注意点
・休日・深夜割引は「土日祝が続く通常の3連休」は割引の対象外
土日祝の連休であっても、交通混雑期や特定日には割引が適用されないことがあります。また、連休ではない祝日も割引対象外となることがあるため、事前にNEXCO各社のホームページなどをしっかり確認しておきましょう。
・各種ドライブプランは事前申し込みが必須
ドライブプランの利用には、ホームページでの事前申し込みが必須です。申し込みは、ETCカード番号と個人情報を入力して行います。利用開始後にキャンセルや払い戻しは原則できないため、申し込みは必ず期間内に行い、内容をよく確認してください。期間外に利用すると、通常料金が適用されます。
まとめ
長距離の高速道路利用は料金が高く、家計の負担になりがちです。しかし、ETCカードの活用やマイレージ登録、休日・深夜割引など、工夫次第で料金を抑えられる可能性があります。一度の利用で5000円〜1万円、年間では数万円もの大きな額の節約ができる可能性もあるので、ぜひETCカードやドライブプランを活用してみてください。
出典
中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本) ETC割引
西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本) みち旅
東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本) 2025年度における休日割引適用除外日のお知らせ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
