実家に1週間帰省したら、「滞在費」として1万円渡すように言われました…食費などがかかるのは分かるのですが、たった1週間でそんなにかかるでしょうか?

配信日: 2025.10.24
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実家に1週間帰省したら、「滞在費」として1万円渡すように言われました…食費などがかかるのは分かるのですが、たった1週間でそんなにかかるでしょうか?
実家に帰ったら、思いがけず「滞在費として1万円お願いします」と言われて驚いた経験がある方もいるかもしれません。食費や光熱費がかかるとはいえ、たった1週間で1万円もの金額を渡す必要があるのか、果たして妥当なのか、疑問に感じる方もいるでしょう。
 
そこで今回は統計データをもとに、1人あたり1週間の生活費を試算し、「1万円」がどの程度合理的かを探りながら、実家滞在を円満にするための考え方を紹介します。
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実家1週間滞在で請求された「1万円」、その背景と疑問点

親から「滞在費を払って」と言われると、驚く人は少なくないでしょう。親にとっては、子どもが帰省すると食材の買い足しや光熱費が増え、実際に家計の支出が上がることがあります。とはいえ、親子間でお金をやり取りすることに抵抗を感じる人も多いかもしれません。
 
ここで考えるべきは、「滞在費」とは何を指すのかという点です。家賃ではなく、滞在中に増える食費や光熱費の分を負担してほしい、という意味合いが一般的です。1万円という金額が妥当かどうかは、実際にどれだけの追加支出が発生しているかで判断する必要があります。
 

統計データから探る「1週間あたりの生活費目安」

総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、単身世帯の食費は月平均約4万8000円、1週間に換算すると約1万2000円になります。つまり、食費だけでも1万円前後かかるという計算です。
 
光熱・水道費についても、単身世帯では月平均約1万3000円となっています。1週間分なら3000円程度と考えられます。滞在中に家の照明やエアコンを使えば、この分も上乗せされるでしょう。
 
こうしたデータを合わせると、「食費+光熱費」だけでおおよそ1万5000円前後が目安となり、1万円という滞在費は決して高すぎる金額ではないことが分かります。
 

1万円は妥当? 実家滞在時の滞在費をどう考えるか

1万円が妥当かどうかは、滞在中の過ごし方によっても変わります。毎食を実家でとり、光熱費の使用も多かったなら、妥当といえるでしょう。一方、外食が多かったり、ほとんど家にいなかったりする場合には、多く感じるかもしれません。
 
金額に疑問を感じたら、「食費どれくらいかかった?」と軽く聞いてみるのもひとつの方法です。明細を確認することで納得感が得られ、親子間の誤解も防げます。また、現金ではなく「食材を買って帰る」「お土産を多めに渡す」といった形で負担するのもよい方法です。
 
さらに、帰省前に「滞在中の食費は出すね」と一言伝えるだけで、親も準備がしやすく、トラブルを防げます。お互いに気持ちよく過ごすためには、お金より気持ちの伝え方が大切だといえるでしょう。
 

まとめ:滞在費請求には「説明」と「対話」がカギ

統計データから見ても、1週間の生活費(食費+光熱費)は1万円前後が平均的であり、滞在費として請求されても不自然ではありません。ただし、実際の支出は家庭や地域、過ごし方によって変わります。
 
大切なのは金額そのものより、なぜ請求されたのかを理解し、素直に話し合うことです。帰省は親子の時間を共有する貴重な機会です。お金の問題で関係がぎくしゃくしないよう、「ありがとう」の気持ちを添えて渡すのが、円満に過ごす一番のコツです。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 表II-1-2 消費支出の費目別対前年実質増減率-2024年-(15ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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