飲み会に行くと1回5000円はかかります。年々高くなってる感じがするのですが、今の飲み代って平均どのくらいなのでしょうか?
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現在の飲み代の平均は「5000〜6000円」が主流
株式会社大黒屋の調査によると、1回の飲み代の平均金額で最も多かったのは、4000円~5000未満でした。
また地方では4000円台が多いものの、都市部では一次会だけで6000円を超えるケースも珍しくありません。飲み放題付きコースを利用しても、物価上昇や人件費の高騰によって以前より1000円ほど上がっているのが現状です。
ビールやハイボールといった定番ドリンクも、仕入価格の上昇により値上げ傾向。さらに、お通し代やサービス料が加算される店も多く、「気づいたら6000円を超えていた」という声が増えています。
物価上昇と「飲み方の変化」
近年の飲み代上昇の背景には、単なるインフレだけでなく「飲み方の変化」もあります。
コロナ禍を経て飲み会の回数は減ったものの、その分「1回あたりを豪華に楽しむ」傾向が強まりました。以前は安居酒屋チェーンで気軽に済ませていた人たちが、今は雰囲気の良い個室居酒屋やビストロ系を選ぶケースが増加。1回あたりの単価が上がるのは自然な流れといえるでしょう。
また、クラフトビールやワイン、日本酒など“質にこだわる”飲み方が広まり、飲み代に上乗せされる形で反映されています。つまり「安く飲む」より「満足して飲む」時代になってきていると言えるのかもしれません。
若者世代は「コスパ重視」へシフト
一方で、20代を中心に「無理して飲み会に行かない」選択も増えています。若者世代は飲みニケーションよりも、友人や恋人とのプライベートな食事を重視する傾向にあるようです。
また、「5000円あれば推し活や趣味に使いたい」という意見も多く、飲み会文化そのものが見直されつつあります。飲み放題よりも“1〜2杯だけ飲んで軽く食べる”スタイルや、宅飲み・オンライン飲みで節約する動きも定着しています。
飲み代を抑えるコツ
とはいえ、仕事や付き合いで飲み会を避けられない場面も多いもの。そんなときは以下のような工夫で出費を抑えられます。
・早割やクーポンを活用
予約サイトの割引を利用すれば1人500〜1000円安くなることも。
・飲み放題より単品注文
お酒をあまり飲まない人は、飲み放題より単品のほうが安上がり。
・二次会を断る勇気を持つ
1回の飲み会費用を5000円以内に抑える最大のポイントです。
キャッシュレス決済のポイント還元を活用して、実質的な負担を軽減するのもおすすめです。
平均5000円は“妥当”、でも賢く楽しむ時代へ
現在の飲み代の平均は確かに上昇していますが、それは単なる値上げではなく、「飲み会の価値観」が変わってきた結果ともいえます。かつては「義務」だった飲み会が、今は「選択」できる時代。5000円という出費も、誰と、どんな時間を過ごすかによって高くも安くも感じられるでしょう。
大切なのは、費用に見合った満足感を得られるかどうか。物価が上がる今だからこそ、“ただの飲み”ではなく“豊かな時間”を意識して楽しむことが、これからの飲み会上手の秘訣です。
出典
株式会社大黒屋 飲み会の最新事情
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
