ウイスキー好きの妻、いまだに「山崎」が手に入らないと嘆いていましたが、手を付けていない「25年物」が実家にあったような…?元値の“10倍以上”の値が付くこともあるって本当?
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目次
「山崎」などジャパニーズウイスキーは品薄が続いている
国内生産のいわゆる「ジャパニーズウイスキー」のうち、サントリー「山崎」「白州」「響」やニッカ「竹鶴」「余市」といった銘柄は品薄の状態が続いています。
主な要因とされているのは原酒不足であり、「山崎18年」がISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)で最高賞を受賞したことで海外でもさらに需要に拍車がかかり、これまで以上に流通量が限られてくるかもしれません。
例えば「山崎」の場合、さまざまな熟成年数の原酒が混在する「ノンエイジ」以外は、製造に12年以上の長期熟成を要するため、たとえ品薄になってもすぐに増産体制に移行するのは難しいという事情があります。
定価「36万円」に「100万円以上」の市場価格がついている銘柄も
「山崎25年(700ml)」は、2024年4月に他商品と同時に価格改定が発表されました。サントリー公式での税抜希望小売価格は16万円から36万円へと2倍以上になっています。値上げ以前から決して安いとはいえない小売価格であるにもかかわらず、オークションサイトでは100万円以上の値が付く例も確認されています。
もはや骨董品⁉ 「10倍以上」どころではない値がつく希少品も存在
品薄の影響に加え、そもそも販売本数が少ないヴィンテージ品が存在していることも価格高騰の一因とされています。2006年に発売された「山崎35年」は2000本限定で定価50万円でしたが、現在のプレミア価格は1000万円以上といわれています。
さらに希少な「山崎50年」は2005年に50本、2007年に50本、2011年に150本の計250本しか出回っていないそうです。定価100万円のところ、2018年のとあるオークションでは3250万円で落札された事例もあり、現在の市場価格は5000万円ともいわれています。
そのほか、2012年に閉鎖された「軽井沢蒸留所」の「軽井沢1960」も1400万円近い高値で取引されたケースがあるといいます。
一部銘柄はもはや単なる飲み物・嗜好品というより「投資対象」として注目されている側面もあるようです。販売価格の10倍を大きく超えるプレミアがつくこともあるため、お手元に希少銘柄がある場合は、開封前に銘柄名や販売年を確認してみる価値があるかもしれません。
まとめ
ジャパニーズウイスキーの人気銘柄は、熟成年数の長さや原酒不足、販売本数の少なさといった要因により、市場で高額取引されるケースが多いとされています。特に「山崎」シリーズは世界的な評価を得ており、希少なボトルには数百万円から数千万円という価格がつく場合もあるようです。
希少なウイスキーを所有している場合、飲用するだけでなく、資産的な価値を見極める視点も重要といえそうです。近年では投資対象として注目される傾向もあるため、保管状態や市場動向をチェックしておくことも有効と考えられます。
出典
サントリーホールディングス株式会社 世界的な酒類コンペティション「ISC」で「山崎18年」が全部門での最高賞「シュプリーム チャンピオン スピリット」を初受賞
サントリーホールディングス株式会社 国産プレミアムウイスキー 一部商品の価格改定について(2ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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