5年前に“残クレ”で買った「ヴェルファイア」…下取り価格は“100万円”だそう。「乗り換え・買い上げ」で迷っているのですが、結局どちらがお得なのでしょうか?

配信日: 2025.10.30
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5年前に“残クレ”で買った「ヴェルファイア」…下取り価格は“100万円”だそう。「乗り換え・買い上げ」で迷っているのですが、結局どちらがお得なのでしょうか?
車の購入方法の1つである残クレにはさまざまなメリットがありますが、契約終了時には返却・乗り換え・買い上げのうちいずれかを選ぶ必要があります。
 
残クレの契約が終了した際の選択肢は、乗り換えと買い上げのどちらがお得なのでしょうか。本記事では、残クレの概要や仕組み、契約終了時の選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
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そもそも「残クレ(残価設定クレジット)」とは? どのような仕組み?

残クレ(残価設定クレジット)とは、購入する車の数年後の価値(残価)をあらかじめ設定し、その分を差し引いた金額を毎月分割で支払っていくローン契約です。
 
従来のカーローンより月々の返済額を抑えられることや、下取り価格が保証されることから、近年人気が高まっています。例えば、トヨタファイナンス株式会社の自動車ローンでは、車を購入した人の73%が残クレを利用しているようです。
 
ただし、残クレで購入した場合、車の所有権はローン会社やディーラーにあるため、利用者による車の売却・譲渡はできません。また、走行距離やカスタマイズに制限が設けられている場合があり、契約期間中に事故やトラブルを起こすと、契約終了時の査定で大幅に減点される恐れがあります。
 

「残価設定クレジット」の契約が終了した際の3つの選択肢

残クレの契約が終了した際の選択肢として、一般的には以下の3つが挙げられます。
 

・車の返却

契約した販売店に車を返却し、契約を終了するケースです。返却時には車の状態を確認され、走行距離が契約で定めていた上限を超えていたり、傷やへこみがひどかったりするとは追加費用が発生する場合があり、規定を満たしていれば残価の支払いは不要な場合もあります。
 

・新しい車への乗り換え

現在の車から、新しい車に乗り換えるケースです。販売店やローン会社によって、同じメーカーへの乗り換え、他社メーカーへの乗り換え、その条件や規約は異なるため、契約時に内容を確認しておくことをおすすめします。
 

・車の買い上げ

残価分を一括で支払うか、再度ローンを組んで分割払いにして現在の車に乗り続けるケースです。分割払いの場合は改めて審査が必要になる場合もあります。
 

「乗り換え」と「買い上げ」、結局どちらがお得?

乗り換えと買い上げのどちらが得かどうかは、下取り価格によるため一概にはいえませんが、基本的には乗り換えがおすすめです。残価を支払わずに済むうえに、新車の頭金に充てられる可能性もあります。特に、新車にこだわりたい人やまとまったお金を用意できない人に適しているでしょう。
 
一方、走行距離を気にせず走ったり、自由にカスタマイズしたりしたい人は買い上げも1つの選択肢です。ただし、買い上げの場合は残価を支払う必要があるうえに、車検費用も発生するようになるため、予算に余裕のある人以外は難しいかもしれません。
 
そもそも残クレは、残価にも金利が発生するため、通常のローンよりも総返済額が高くなりやすいというデメリットがあります。そのため、残価を支払う必要がある買い上げではなく、残価を支払わずに済む可能性のある乗り換えや返却を前提に利用するのが一般的です。
 

まとめ

月々の返済額を抑えられることや下取り価格が保証されることから、近年残クレの人気が高まっています。契約終了時は返却・乗り換え・買い上げの3つの選択肢があり、どの選択肢が得かは一概にはいえません。
 
一般的には乗り換えを前提に利用するケースが多く、新車にこだわりたい人やまとまったお金を用意できない人は特に適しています。
 
一方、走行距離を気にせず走りたい人や自由にカスタマイズしたい人は買い上げも1つの選択肢です。ライフスタイルに合わせて、適した方法を選びましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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