ポストに「不用品無料回収」のチラシが! 頼もうとしたら娘に「怪しいからダメ」と止められました…やはり“あとから高額請求”されるのでしょうか?

配信日: 2025.11.05
この記事は約 4 分で読めます。
ポストに「不用品無料回収」のチラシが! 頼もうとしたら娘に「怪しいからダメ」と止められました…やはり“あとから高額請求”されるのでしょうか?
自治体によって違いがありますが、大型の家具・家電は粗大ごみ扱いとなることが多く、処分するにはお金がかかります。不用品を無料で回収する業者もありますが、「無料で回収しても得はないはずなのに、怪しい」と感じる人は多いのではないでしょうか。
 
本記事では、不用品を無料回収する業者が存在する理由や悪徳業者の見分け方、不用品をお得に処分する方法を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

「不用品無料回収」は悪徳業者?

実際に、不用品を無料回収している業者に依頼した結果、「無料回収の対象ではない」「特別な処理が必要だった」などの理由をつけて、処分費用を請求されたというケースは存在します。
 
しかし、不用品の無料回収をうたっている業者が、必ずしも悪徳業者とは限りません。なかには別の形で収益を得ているため、無料で不用品を回収している業者もあります。
 
また、自治体やメーカーなどが無料回収サービスを実施する場合もあるため、実態を把握することが大切です。
 

なぜ無料で回収できる? 不用品無料回収のカラクリ

正規のサービスとして不用品を無料回収している業者は、回収した不用品を販売することで収益を得ていると考えられます。
 
見た目や機能に問題のないものだけでなく、劣化した不用品も部品として再利用すれば、買い手が見つかる可能性があります。このような業態の業者は、不用品を無料回収しても事業が成り立つため、回収費用を請求しない場合も多いでしょう。
 
また、業者によっては、一部の不用品に限定して無料回収を行っている場合があります。例えば、状態のよい家具や、製造後あまり年数のたっていない家電などです。これらは再販により利益を得やすいため、無料で回収する業者も少なくありません。
 

悪徳な不用品回収業者を見分けるポイント

悪徳な不用品回収業者を見分けるためには、以下の2点をチェックすることが大切です。
 

国からの許認可をチェックする

不用品や廃棄物の回収事業を行うためには、国から「一般廃棄物処理業」の許可を受ける必要があります。また、不用品の買取には「古物商許可」が必要です。
 
これらの許認可がない状態で不用品回収・買取を行っている業者は、悪徳業者の可能性が高いといえます。
 
不用品無料回収のチラシが入っていたら、業者に連絡をする前に、まずは許認可の有無を確認しましょう。なお、中には他社の許可番号や適当な番号を掲載する業者もあります。番号をインターネットで検索して、本当にその業者がヒットするのか確認すると安心です。
 

無料になる条件を確認しておく

不用品回収業者によっては、特定の品目のみ無料で、そのほかは有料で回収している場合もあります。また、回収費用のほかに諸費用が発生することもあるため、完全に無料で回収してもらえる条件をしっかり確認しておきましょう。
 
チラシから条件が読み取れない場合は、記載されている連絡先に問い合わせてみるのがおすすめです。本当に優良な不用品回収業者であれば、回収費用に関する問い合わせには真摯(しんし)に答えます。
 
反対に、明確な回答が得られない場合や、トータルの金額や追加料金について答えをにごそうとする場合は、その業者は避けたほうが無難です。
 

不用品を安く、安全に処分する方法

ここからは、不用品を安く、安全に処分する4つの方法を解説します。
 

リサイクルショップを利用する

リサイクルショップなら、買取が成立すれば処分費用がかからないだけでなく、臨時収入を得られます。
 
最近は訪問買取に対応している業者も多いため、大きな家具・家電を処分したい人にもおすすめです。ただし、査定の結果によっては不用品に値段がつかず、買い取ってもらえない可能性もあります。
 

フリーマーケットやオークションサービスを利用する

インターネット上のフリーマーケットやオークションなら、パソコンやスマートフォンを使って不用品を手軽に売却できます。特に、近年はスマートフォン用のフリーマーケットアプリが人気で、多種多様な商品が売り買いされています。
 
ただし、購入希望者とのメッセージのやりとりや、発送の手間がかかるので注意しましょう。
 

不用品を譲れる相手を探す

親戚や友人などに声をかけて、不用品を譲れる相手を探すのも手段の1つです。
 
また、「ジモティー」などの地域密着型の掲示板サービスを使って、不用品の譲り合いをすることも少なくありません。近所の人であれば、不用品を自宅や指定の場所まで取りにきてもらうなどして、送料をかけずに不用品を処分できます。
 

小さくしてごみに出すことも検討する

「売ったりあげたりするのは面倒」という人は、自治体のごみ回収に出せないか検討してみましょう。そのままでは粗大ごみ扱いとなる不用品も、小さく切ったり、分解したりすれば普通ごみとして処分できる可能性があります。
 

まとめ

「不用品無料回収」をうたっている業者があると、つい頼みたくなるかもしれませんが、正規のサービスを提供する業者ばかりではないので注意が必要です。実際に依頼をする前に、許認可の有無や無料回収の条件などをきちんと確認しておきましょう。
 
また、不用品をお得に処分するなら、リサイクルショップやフリーマーケットなどを利用するのもおすすめです。
 

出典

独立行政法人国民生活センター 不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問