「コンタクトの定期便」ってお得なの? 都度購入するのと定期便で購入するの、どちらが安いですか?
本記事で、定期便は本当にお得なのか、それとも都度購入のほうが経済的なのか、支払金額だけでなく使い方やライフスタイルも含めて考えてみましょう。
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定期便と都度購入の違い
コンタクトの定期便とは、一定の周期で決まった金額を支払い、自動的にレンズが届く仕組みのことです。月々の支払いが安定するため、家計管理がしやすく、買い忘れの心配がないのが特長です。
一方で、都度購入は必要なときにだけ支払うスタイルです。休日や外出時だけ、季節限定のみといった使用頻度が少ない人にとっては、無駄な支出を抑えやすいという利点があります。
つまり、どちらがお得かは使用頻度や生活スタイルによって変わるのです。
定期便のメリットとデメリット
定期便の最大のメリットは、料金が一定で計画的に支出を管理できる点です。買い忘れがなく、破損時の交換保証や度数変更への柔軟な対応など、利便性を重視する人に向いています。毎日使う人にとっては、1枚あたりのコストが下がるケースもあります。
一方で、注意すべきは契約条件です。最低利用期間が定められていたり、途中解約に手数料がかかったりする場合もあります。また、レンズの使用頻度が低い人やメガネと併用している人は、毎月支払う定額料金が割高になることもあります。さらに、配送サイクルが合わないと在庫が余る、使用期限を過ぎてしまうといったリスクもあります。
定期便は、使い続ける前提で成り立つ仕組みです。ライフスタイルに合わなければ、損をすることもあるということを理解しておきましょう。
都度購入と定期便、どちらが安い?
仮に、1日使い捨てタイプを両目で毎日使うとします。1日使い捨てタイプのワンデーを1箱30枚入り3000円で購入する場合は1ヶ月に6000円となり、1日あたりのコストは約200円です。一方、定期便が月額2500円の場合は、1日あたり約80~100円となり、毎日使う人にとっては定期便のほうがコストを抑えやすいといえます。
しかし、週に数回しか使わない場合や、メガネと併用している場合は話が違います。
例えば、在宅勤務が多く平日はメガネ、外出する週末だけコンタクトを使うといった使い方では、月に8日ほどしか使いません。定期便では毎月60枚分が届きますが、使う日数が少なければ多くのレンズが手元に残ります。そのうえ支払金額は変わらないため、実際に使う枚数が減るほど1枚あたりの費用は高くなってしまうのです。
短期的には「余った分を取っておけばいい」と考えられますが、定期便は契約を継続するかぎり翌月も自動的に新しいレンズが届くため、在庫が積み上がっていきます。
長期的には、使用期限を迎えたり、度数が変わったりして使わない在庫が出ることも多く、結果として「支払ったのに使わなかった分」が発生します。これが家計の観点から見ると、実質的なコストの増加につながるのです。
このため、毎日コンタクトを使う人には定期便が合理的ですが、使用頻度が低い人やライフスタイルが変わりやすい人には、必要なときだけ支払う都度購入のほうが柔軟で無駄の少ない選択になります。
どんな人に向いている?
定期便は、毎日レンズを使い、支出を一定に保ちたい人に向いています。仕事や学校で長時間使う人、店舗に買いに行く時間がない人にとっては、利便性も大きな魅力です。
一方、休日だけレンズを使う人や、視力が変わりやすくレンズを頻繁に変える必要がある人には定期便はあまり向いていません。特に解約条件の縛りがある場合は、契約の途中でライフスタイルが変わった際に不便を感じることもあるでしょう。
自分の支出スタイルを把握して選ぼう
定期便が本当にお得かどうかは、使用頻度と契約条件を数字で把握することから始まります。
まず、1ヶ月あたりの使用枚数と支払金額を比較してみましょう。都度購入は買うときだけ支出が発生する仕組み、定期便は支出を平準化する代わりに継続を前提にする仕組みです。
定期便か都度購入かの選択は、生活リズムや視力の変化、在庫の管理手間を考えたうえで、どちらが家計的にも精神的にも負担が少ないかを見極めることが大切です。支出を節約するだけでなく、安定させる視点で考えると、自分に合った購入スタイルが見えてくるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
