子どものランドセル、これから購入予定です。周りは祖父母が買ってくれた家庭が多いみたいですが、うちは私たちが買う予定。親が買うって少数派でしょうか?

配信日: 2025.11.09
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子どものランドセル、これから購入予定です。周りは祖父母が買ってくれた家庭が多いみたいですが、うちは私たちが買う予定。親が買うって少数派でしょうか?
子どもの小学校入学を控え、ランドセル選びに心が弾む時期。カタログを眺めながら「どんな色にしよう」「丈夫なのがいいかな」と家族で話す時間も、ひとつの思い出になります。
 
ただ、ふと周りの話を聞くと「うちはおじいちゃんおばあちゃんが買ってくれた」という声が多く、少し驚く人もいるのではないでしょうか。実際、「ランドセル=祖父母が贈るもの」というイメージは、すっかり定着しています。
 
しかし、親が自分たちで買う家庭も決して少なくありません。むしろ、最近では“自分たちの価値観で選びたい”という理由から、親が主体となって購入するケースがじわじわと増えているのです。
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「ランドセルは祖父母が買うもの」になった背景

そもそも、ランドセルを祖父母が買うという習慣は、戦後の高度経済成長期に広まりました。当時は「入学祝い」として祖父母が孫に贈る代表的な品であり、ランドセルは“特別な贈り物”でした。値段もそれなりに高価だったため、祖父母が援助してくれることは家計的にもありがたかったのです。
 
また、祖父母にとっても「初孫の入学祝いを贈る」というのは大きな喜び。「自分が働いてきた証を形にしたい」「孫の成長を祝いたい」という気持ちから、贈り物としてランドセルを選ぶ家庭が多かったのです。
 
株式会社セイバンが行った「最新ランドセル選びに関する調査」によると、約7割の家庭が祖父母が購入したと回答しています。

 

現代の親が「自分たちで買う」理由

一方で、最近はこの流れに変化が見られます。背景には、ライフスタイルや価値観の多様化があります。たとえば次のような理由が挙げられます。
 
1.デザイン・機能を自分たちで選びたい
今のランドセルはカラーも機能も豊富。軽量タイプや防水素材、刺しゅう入りなど、選択肢がとにかく多いです。「子どもと一緒にお店で選ぶ時間を楽しみたい」「親として納得したものを贈りたい」と考える人も増えています。
 
2.経済的な理由
共働き家庭が増え、親の収入で十分に購入できるケースが増加。「祖父母に頼らなくても買える」「自分たちの節目として自分たちで用意したい」という声も聞かれます。
 
3.贈り物のあり方の変化
祖父母が「ランドセル以外の形でサポートする」ケースもあります。たとえば「入学式の服を買ってあげる」「学習机をプレゼントする」「お祝い金を包む」など。
 
こうして、ランドセルを“親が買うもの”にシフトしているのです。

 

親が買うメリットとは?

親がランドセルを購入する最大のメリットは、“親子で一緒に選ぶ時間”を持てることです。展示会やショールームに足を運び、実際に背負ってみて「これがいい!」と笑顔になる子どもの姿。その瞬間を共有できるのは、何ものにも代えがたい体験です。
 
また、親自身が支払うことで、ランドセルに対してより大切に扱う気持ちを子どもにも伝えやすくなります。「これはお父さんお母さんが頑張って選んでくれたんだよ」と話せば、子どもも自然と愛着を持って使ってくれるでしょう。

 

大切なのは“誰が買うか”より“どんな思いで贈るか”

ランドセルを誰が買うか――それは家庭によって違って当然です。祖父母が贈るのも素敵ですし、親が自分たちで選んで買うのも、同じくらい尊いこと。
 
大切なのは、「このランドセルで新しい学校生活を楽しんでほしい」という思いを込めることです。
 
6年間、子どもが背負う相棒ですから、誰が買うかよりも、どんな気持ちで選ぶかが一番のポイントになります。ぜひお子さんと一緒に、心から納得できるひとつを見つけてください。きっと一生の思い出になるはずです。

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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