友人との鍋パーティーで食材をまとめて購入し、割り勘にしました。でもまだ払わない友人がいます。トラブルにならずに回収する方法はありますか?

配信日: 2025.11.10
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友人との鍋パーティーで食材をまとめて購入し、割り勘にしました。でもまだ払わない友人がいます。トラブルにならずに回収する方法はありますか?
友人との鍋パーティーで食材をまとめて購入し、後から割り勘にしたものの、まだ支払いをしていない友人がいる場合、「友人だから言いにくい」「関係を壊したくない」という心理から、ついそのままになってしまうケースもあるでしょう。
 
しかし、金額が少額でも未払いが続くとモヤモヤが残り、信頼関係に影響することもあります。
 
本記事では鍋パーティーで食材の割り勘にする際、お金の面と心理面の両方からトラブルにならずに支払いを回収する方法を考えます。
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割り勘未払いのお金の構造を知る

割り勘の際、友人の分をまとめて支払った時点で、支払った人は立て替えた金額に対する「債権」を持つことになります。つまり、友人はその金額を返す「債務」を負っている状態です。契約書がなくても、LINEやメールなどのやり取りの履歴やレシートがあれば、返済義務が認められる場合があります。
 
このような未払いトラブルでは、お金の問題であると同時に、人間関係や心理的負担の問題でもあります。冷静に現実的なコストを考慮しながら、適切に対処することがポイントとなります。
 

支払いを促すときは穏やかでありながらも確実に伝える

最初のステップは、穏やかなトーンで支払いをお願いすることです。LINEやメールなど、文章でやり取りできる方法が効果的です。
 
例えば、「昨日の鍋は楽しかったね。あの食材代だけど、1人○○円だったから、都合のよいときにお願いね」といった軽いトーンで構いません。そのときに支払い方法や期限を添えて伝えると、相手も動きやすくなります。
 
反応がない場合は、電話や直接会って話すのも一つの手です。「○日までに振り込んでもらえると助かります」と具体的な日付を伝えましょう。相手の事情を聞いて、分割や次回支払いを提案するなど柔軟な対応を検討するのも現実的です。
 
また、立て替えた証拠ややり取りの記録を残しておくことも大切です。レシートやメッセージ履歴は、いざというときに支払いを証明する重要な証拠となります。
 

支払いがない場合の次の一手

穏やかなやり取りでも支払いがない場合は、少し踏み込んだ対応を検討する必要があります。
 
まずは、内容証明郵便で正式に請求を行う方法があります。内容証明郵便は、請求した日時や内容を公式に記録でき、相手に本気度を伝える効果的な手段です。多くの場合、これにより支払いに応じる人もいます。
 
それでも応じない場合は、裁判所を通じて支払督促や少額訴訟を申し立てることが可能です。少額訴訟は60万円以下の金銭請求に適用され、比較的簡単に利用できる制度ですが、手続きには時間と費用がかかります。さらに、判決が出ても相手に支払能力がなければ回収できない場合もあります。
 
請求額が数千~数万円程度であれば、手続きのコストや人間関係への影響を踏まえ、「あえて回収を求めない」という判断も現実的なので、冷静に費用対効果を考えましょう。
 

トラブルを防ぐための工夫

今後、同じようなトラブルを防ぐには、ルールを明確にしておくことが大切です。
 
まず、支払金額や方法を事前に共有し、立て替えが発生したらその場で精算するのが理想です。電子送金アプリを活用すると、やり取りの記録も残り、トラブル防止に役立ちます。また、次回は各自が食材を持ち寄るといったルールづくりも、トラブルを回避する有効な工夫です。
 
支払いが済んだ際には「ありがとう」と感謝の言葉を添えることで、次回以降の信頼関係にもつながります。
 

お金のけじめをきちんとつけて、友人との信頼関係を長く保とう

友人との割り勘未払いは、金額以上に気持ちの問題が大きく影響します。穏やかでありながらも確実に支払いを促す姿勢が重要です。立て替えた証拠をしっかり残し、冷静に対応策を検討し、必要に応じて法的手続きも検討しましょう。
 
最も重要なのは、「お金の問題を感情的にせず、理性的に解決すること」です。今回の経験をきっかけに、今後の割り勘ルールを見直し、より良い信頼関係を築いていくことをおすすめします。
 

出典

神戸市 内容証明郵便
内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン 「お金を払ってもらえない」とお困りのかたへ、簡易裁判所の「支払督促」手続きをご存じですか?
法務省 少額訴訟手続について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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