親との外食、支払いは誰がするのが普通ですか?毎回甘えていいのか迷ってしまいます。
結婚して、子どもと一緒に外食をすると、親がサッと会計を済ませてしまうことが多く、特に義実家の場合「毎回おごってもらうのは申し訳ない」と感じる人は少なくありません。
では、一般的にはどのように考えられているのでしょうか。本記事では、アンケート調査の内容をもとに親との外食事情について解説していきます。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
親が支払うのは「子どもや孫の時間を楽しみたいから」
まず前提として、多くの親にとって「子どもや孫との外食」はうれしい時間です。親が支払いをするのは、単に経済力の差からではなく、「子どもたちにおごる喜び」があるから。
子どもが成長して忙しくなっても、自分との食事に時間を割いてくれることが親にとって何よりのご褒美です。だからこそ「せめてお金くらいは出させて」という気持ちが働くのです。
株式会社ベネッセコーポレーションのアンケート調査によると、義実家との外食では義親が払うと回答した人は約7割を占めています。
特に年配の親世代は、「親が子におごるのが当然」という価値観が根強く残っています。支払いを申し出ても、「いいからいいから」と笑って断られることも多いでしょう。そんな時は無理に割り勘を主張するよりも、素直に感謝の言葉を伝える方が円満です。
社会人になったら「たまにはごちそうする」姿勢を見せよう
とはいえ、いつまでも甘えてばかりでは気が引けるもの。社会人になり、収入が安定してきたら「たまには自分がごちそうする」タイミングを作るのが理想です。
例えば、母の日や父の日、誕生日などの節目。あるいは「今日は私が誘ったから」「ボーナスが出たから」など、自然なきっかけを作って支払うとスマートです。
ここで大切なのは「対等になること」ではなく、「感謝を形にすること」。親へのお礼の気持ちを食事代で表すと考えると、無理のない範囲で気持ちよく支払えます。無理に高級店を選ぶ必要はなく、「今日は私が出すね」と伝えるだけでも十分に伝わるものです。
割り勘という選択もあり
最近では親子関係にも「対等さ」を大切にする風潮があり、割り勘スタイルを取る家庭も増えています。
特に仲の良い親子や、お互いに気を遣いすぎたくない関係の場合、「じゃあ今回は私、次はお母さんね」と気軽に交代制にするのも一つの方法です。こうしたやり取りが続くうちに、自然と「お金」よりも「一緒に過ごす時間」が主役になるはずです。
「払いたい親」と「遠慮する子」のバランス
支払いをめぐるやり取りには、親子の心理が見え隠れします。親は子どもや孫を支えたいと思い、子どもは自立した姿を見せたいと願う。どちらも愛情から生まれる行動です。
だからこそ、「どちらが正しい」という答えはなく、最も大切なのは“気持ちの通じ合い”です。感謝の一言や、「次は私が出すね」という姿勢があれば、関係はより温かく保たれます。
感謝を言葉と行動で伝える
親との外食は、単なる食事以上の意味を持つ時間です。支払いをどうするかよりも、「一緒に過ごせる時間を大切にすること」が本質。毎回ごちそうになっても、感謝を忘れず「いつもありがとう」と笑顔で伝えるだけで、親はきっとうれしいものです。
そして、あなたが親をもてなす日が少しずつ増えていけば、その瞬間こそが立派な「親孝行」と言えるでしょう。
出典
株式会社ベネッセコーポレーション 義実家との外食で、支払いは誰がする?「義両親が払ってくれるのはありがたいけれど、モヤッとする…」という複雑な声も…
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
