ホテルのアメニティ、使わなかった分は持ち帰ってたんですが…これってダメですか?持ち帰っていいもの・ダメなものの見分け方を教えてください。
実は、アメニティには“持ち帰ってOKなもの”と“持ち帰りNGなもの”があるのです。本記事では、その見分け方とマナーについて詳しく解説します。
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目次
持ち帰ってOKなものの基本は「使い切りタイプ」
近代化学株式会社の調査によると、約9割の人がアメニティを持ち帰った経験があると回答しています。ですが、ホテルのアメニティの中で持ち帰りが許可されているのは、使い切りの消耗品が基本です。
たとえば次のようなアイテムは、持ち帰っても問題ない場合がほとんどです。
・歯ブラシ、歯磨き粉
・カミソリ、ヘアブラシ
・綿棒、コットン、シャワーキャップ
・使い捨てスリッパ
・ティーバッグやインスタントコーヒー
・小分けボトルのシャンプー・コンディショナー・ボディソープ
これらは「衛生上、次の宿泊者に使い回せないもの」であり、ホテル側も持ち帰りを想定して用意しています。
特に高級ホテルでは、ブランドロゴ入りのアメニティを記念に持ち帰る人も多く、ホテル側も一種の“サービスの一部”として提供しているケースが少なくありません。
持ち帰りNGなものは備品・リユース前提のアイテム
一方で、客室内にあっても持ち帰ってはいけないものもあります。代表的なのは次の通りです。
・ドライヤー、加湿器、電気ポットなどの電化製品
・バスタオル、フェイスタオル、ガウン、パジャマ
・ハンガー、クッション、ルーム用マグカップ
・大型ボトルのシャンプー・コンディショナー(詰め替え式)
・グラスやワイングラス
・リモコンや時計などの客室備品
これらは繰り返し使用するホテルの備品です。持ち帰ると「窃盗」とみなされる場合もあり、最悪の場合は警察沙汰になることも。「小さいものだから大丈夫」と思っても、基本的には“持ち出し厳禁”です。
最近では環境配慮の観点から、シャンプー類をボトル固定式に変更するホテルも増えており、「使い切りでないものは持ち帰らない」が鉄則です。
迷ったときの判断基準「次の人が使えるか」で考える
「これ、持ち帰っていいのかな? 」と迷ったときは、“次の宿泊者が使えるかどうか”を基準に考えましょう。
次のお客さまに再利用できるものはホテルの備品、使い切りで衛生的に再利用できないものは持ち帰りOK、という考え方です。
また、ホテルによっては持ち帰り可・不可が異なる場合もあります。
特にタオルやルームウェアなどは、販売用としてフロントで購入できるケースもあるため、「持ち帰りたい」と思ったらスタッフに確認するのが安心です。
持ち帰りマナーを守ることが、スマートな宿泊者の証
ホテルのアメニティは「おもてなしの一部」であり、宿泊者が快適に過ごすために用意されたものです。持ち帰り自由とはいえ、過剰にまとめて持ち帰るのはマナー違反。
特に未使用の歯ブラシやスキンケアセットなどを“お土産用”に大量に取る行為は、ホテル側のコスト負担を増やし、他の宿泊者へのサービス品質を下げる原因にもなります。
エコの観点からも、必要な分だけ使い、残りは無駄にしないことが大切です。
ホテルによっては「アメニティを必要な方のみお持ちください」と記載している場合もあり、こうした取り組みは環境配慮とサービスの両立を目指したものです。
持ち帰りマナーを知って、気持ちよくホテルライフを!
ホテルのアメニティは、旅の小さな楽しみのひとつ。正しいマナーを知っておけば、気持ちよく宿泊できるだけでなく、ホテル側への思いやりにもつながります。“もらえるもの”と“借りているもの”をしっかり区別して、気持ちのいいホテルライフを楽しみましょう。
出典
近代化学株式会社 アメニティについてのアンケート
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
