税務署から「未払い税金のお知らせ」メールが届いた… これは詐欺…? 本物と詐欺、見極めポイントはありますか?

配信日: 2025.11.13
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税務署から「未払い税金のお知らせ」メールが届いた… これは詐欺…? 本物と詐欺、見極めポイントはありますか?
「税務署から“未払い税金のお知らせ”というメールが届いた」という不安な経験をした人もいるのではないでしょうか。税金やお金に関する連絡は緊張感があり、つい慌てて対応してしまいがちです。
 
しかし、こうしたメールの多くは詐欺である可能性があります。そこで本記事では、本当に支払いが必要なのか、冷静に判断するための見極めポイントを整理します。
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実際に多発する税務署を名乗る詐欺メール

近年、国税庁や税務署を装ったメールやSMSの報告が急増しています。件名は「重要なお知らせ」や「税金未納のご連絡」など、一見すると本物の通知のように見えます。中には、公的機関のロゴや文面を模倣し、精巧に作られた偽メールも存在します。
 
これらの多くは、メール内のURLをクリックさせて偽サイトに誘導し、クレジットカード番号や口座情報を入力させる手口です。つまり「未払い税金のお知らせ」という言葉だけでは、詐欺か本物かを判断できません。まずは焦らず、送信元や内容を慎重に確認することが重要です。
 

本物の税務署から届くメールの特徴

本物の国税庁や税務署から、メールが届くケースは限られています。電子申告・納税システム(e-Tax)を利用している人には、登録したメールアドレスに「メッセージボックスにお知らせを格納しました」といった案内メールが届くことがあります。
 
ただし、これらの公式メールには原則として添付ファイルや直接の支払いリンクは入っていません。また、送信元のドメインも「@e-tax.nta.go.jp」など、公式のもので統一されています。これ以外のドメインや、不自然な英数字が混ざったアドレスからのメールは疑ってかかるべきです。
 
さらに、税務署や国税庁がSMSで納付を促すことはありません。ショートメッセージで「今すぐ支払って」「リンクを開いて」といった文言が届いた場合は、ほぼ詐欺とみて間違いないでしょう。
 

詐欺メールの典型的な手口と確認すべきステップ

詐欺メールには、共通する特徴があります。例えば、「未納税金」や「差押え予告」などの不安をあおる件名や、「期限までに支払わなければ財産が差し押さえられる」といった強い言葉が並びます。
 
本文に記載されたリンクをクリックすると、公式サイトに似せた偽ページが表示され、カード情報や個人情報の入力を求めてきます。こうした被害を防ぐためには、次の確認を行いましょう。


・送信元アドレスをチェックし、公式ドメインと一致しているか確認する
・メール本文に「支払いはこちら」「今すぐ対応」などの誘導表現がある場合は警戒する
・添付ファイルがついている場合は特に注意して、決して開かない
・実際の納税状況は公式サイトや管轄の税務署に直接確認する

不安がある場合は、メールに返信したりURLをクリックしたりせず、電話や窓口で確認することで安心できます。
 

お金の被害を防ぐために必要な意識

詐欺メールに従って個人情報を入力してしまうと、クレジットカードの不正利用や銀行口座からの不正送金といった金銭的被害につながります。税金を支払うという正当な行為であるはずが、詐欺によってお金を奪われてしまうケースは後を絶ちません。
 
一方で、実際に税金を滞納している場合は延滞税や加算税が発生するため、本当に未納があるのかを確認することも大切です。税務署からの正式な督促は原則として書面で行われ、いきなりメールで支払いを迫ることはありません。電子メールだけで納税を求められた場合は、まず詐欺を疑うことが生活防衛につながります。
 

税務署と名乗るメールが届いたら冷静に確認して、正しい対応をしよう

「税務署からメールが届いた」と聞くと不安になりますが、まずは落ち着いて内容を見極めることが大切です。メールに不審な点があれば、リンクを開かず、税務署や国税庁の公式窓口に直接確認するのが最も安全な対応です。
 
正しい情報に基づいて行動すれば、詐欺による金銭被害を防ぎ、同時に納税義務もきちんと果たすことができます。メールが届いても焦らず、冷静にお金を守る判断をしていきましょう。
 

出典

国税庁 e-Tax 国税電子申告・納税システム 「税務署からのお知らせ」等のメールが届いた方へ
国税庁 不審なメールや電話にご注意ください
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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