息子が少年野球を始めました。道具一式10万円、月謝2000円、定期的な懇親会… 想像以上に出費が多く、家計に負担が出ています。懇親会はどこまで応じるべき?

配信日: 2025.11.15
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息子が少年野球を始めました。道具一式10万円、月謝2000円、定期的な懇親会… 想像以上に出費が多く、家計に負担が出ています。懇親会はどこまで応じるべき?
息子が少年野球を始めて、予想外にお金がかかるうえに懇親会まであるとなると、驚く家庭も多いでしょう。
 
習い事は、子どもの成長や社会性を育むものではありますが、家計の現実とどう折り合いをつけるかが課題になります。そこで本記事では、習い事にかかる費用と家計への影響を客観的に考えていきます。
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少年野球は費用だけでなく親に負担もかかる

少年野球に限らず、スポーツ系の習い事は初期費用が高くなりがちです。グローブやバット、ユニフォームなど一式そろえる場合の相場は5~8万円程度です。月謝が2000~7000円程度と手頃でも、練習試合の交通費や遠征時の昼食代など、見えない出費が積み重なります。
 
さらに、親の付き添いや送迎にかかる時間もコストとして無視できません。休日が丸一日つぶれたり、ガソリン代や駐車場代が発生したり、チームによっては懇親会があったりなど、家計だけでなく生活リズムにも影響を与えます。
 
このようなお金と時間の負担を見落とすと、気づけば年間十数万円規模の出費になることも珍しくありません。
 

家計における適正ラインを意識する

では、どこまでなら無理なく続けられるのでしょうか。家計全体から見ると、習い事にかける費用は手取り収入の5%程度以内が目安といわれており、これを超えると貯蓄や生活費の圧迫につながる可能性があります。
 
また、道具やユニフォームといった初期費用は固定費として計画しやすいものの、懇親会や遠征費は変動費です。変動費は月によって差が出やすいため、「習い事予備費」としてあらかじめ年間予算に組み込み、突発的な支出に備えるのが現実的です。
 
家計簿をつけている家庭なら、1年間で実際にいくらかかっているかを振り返ることで、継続できる金額の範囲が明確になります。金額だけでなく、子どものモチベーションや継続意欲も含めてバランスを考えることが大切です。
 

懇親会・親の出費はどう考える?

悩ましいのが懇親会など、習い事に付随する出費です。まず、参加が強制なのか任意なのかをまず確認しましょう。もし任意であれば、家計状況に応じて参加するかどうかを柔軟に決めてよいでしょう。
 
懇親会がチームの結束を深める目的であれば意義がありますが、単なる飲食中心の集まりであれば、費用対効果を冷静に考える必要があります。子どものためのコミュニケーションの場であっても、無理のない範囲での参加を基本にすべきです。
 
また、親同士の付き合いが多いチームでは、「参加しないと浮くのでは……」と不安を感じることもあります。しかし、最近では家計事情や働き方の多様化を背景に、無理に全員参加を求める風潮は減ってきています。自分の家庭の優先順位を明確にして、「必要な場だけ参加する」と決めておくことで精神的にも楽になるでしょう。
 

習い事を長く続けるためにできる工夫

家計の負担を抑えつつ習い事を続けるには、いくつかの工夫が有効です。まず、年間予算を決めたうえで、その範囲内に月謝や道具代、懇親会費を含めるようにしましょう。予算を超える場合は、中古やリサイクル品の利用、兄弟で道具を共有する方法なども検討に値します。
 
懇親会については、「年間何回まで参加するか」「1回あたりいくらまで出すか」といった家庭内ルールを設けるのも効果的です。事前に上限を決めておくことで、突発的な支出にも対応できます。
 
また、自治体によってはスポーツ活動への補助金制度を設けている場合もあります。こうした制度を活用すれば、出費を少しでも軽減できます。年に一度は費用対効果や子どもの意欲を見直し、必要に応じて活動内容を調整することも検討しましょう。
 

無理のない範囲で、親子ともに楽しもう

少年野球のようなスポーツ活動は、体力や協調性を育む貴重な機会です。しかし、家計が厳しいと感じながら続けると、子どもよりも親の負担感が先に大きくなってしまいます。
 
大切なのは、親も子も気持ちよく続けられるバランスを見つけることです。出費の全体像を把握し、家庭に合った予算の範囲内で楽しむことが子どもの成長にもつながります。懇親会も同じく、楽しめる範囲で無理のない参加を心掛けることが、長く続けるための最善の判断といえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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