広い“一方通行道路”で、なぜか「自分だけ駐禁」に! 離れたのは“たった5分”で、他の車は無事だったのに…自分だけ反則金「1万5000円」払う必要はあるのでしょうか? 理由を解説
ここでは、そんな駐車違反に関する疑問を解決します。右側駐車がなぜ違反となるのか、逆向き駐車など他の駐車違反の種類や反則金、注意すべきポイントを詳しく解説します。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP
右側駐車が駐車も停車もダメな理由とは
今回のケースでは、おそらく自分の車だけが右側に駐車していたと考えられます。それは右側駐車という禁止行為です。
道路交通法により、駐停車はできる限り道路の左側端に沿ってしなければならず、かつ他の交通の妨害とならないようにしなければなりません。これは普通の道路はもちろん、一方通行の道路でも同じです。
道路の右側に駐車する右側駐車・停車が禁止されている理由は、主に以下の点が挙げられます。
交通の流れを妨げる危険
普通の道路で右側に駐停車すると、車の進行方向と逆になるため、道路を走る他の車両が進行しづらくなります。このような駐停車は渋滞や混乱を引き起こす原因となり、最悪の場合事故を招くことにもつながります。
法的な禁止措置
道路交通法では、駐停車はできる限り道路の左側端に沿ってしなければならないとしています。これは、交通の流れを守り、安全を確保するための法律です。違反した場合には、罰則が科されます。
道路の規制標識がない場合でも適用
道路に駐車禁止の標識が設置されていない場合でも、右側駐停車は違法です。交通の安全を最優先に考えたルールであり、道の両側にパーキングエリアがある広い一方通行の道路など一部の例外を除いて、どこでも適用されます。
「逆向き駐車」など他の駐車禁止行為、駐車違反の反則金について
右側駐停車以外にもさまざまな駐車が禁止されている行為・場所があり、違反すると反則金が科されることがあります。主な駐車禁止事項には以下のようなものがあります。
逆向き駐車(進行方向と反対側の駐車)
逆向き駐車は、車の進行方向とは反対の方向に駐車する行為です。これは、交通を妨げるため禁止されています。
駐車禁止エリアでの駐車
商業施設や住宅地、学校周辺など、駐車が禁止されているエリアでは駐車を避けなければなりません。駐車場が設置されていない場所でも、このエリアに駐車することは違法です。
バス停やタクシー乗り場での駐停車
バス停やタクシー乗り場に駐停車すると、公共交通機関の運行に支障をきたし、他の人に不便をかけることになります。
指定駐車場以外での駐車(無断駐車)
駐停車が許可されている場所でも、指定された駐車場所に駐車しないこと、無断駐車をすることは、禁止です。
踏切付近での駐停車
踏切の近くでの駐停車は、鉄道の安全に関わるため、絶対に避けるべきです。
駐車違反をすると、一般的には反則金が科されます。日本では、通常の駐車違反の反則金は普通車で「1万5000円」程度ですが、違反の種類や地域によって異なる場合があります。例えば、路上駐車禁止エリアや禁止時間帯に駐車した場合などは、違反金額が高くなるかもしれません。
また、駐車違反による点数は、駐車禁止か駐停車禁止かによって1点または2点、悪質な場合には3点が科されます。違反点数が累積すると、免許停止や取り消しの可能性もあるため、点数管理には十分注意が必要です。
違反にならないための注意点
駐車禁止エリアを避けるためには、いくつかの重要なポイントを守ることが大切です。
標識の確認
駐車場や駐車可能エリアには、標識が設置されています。標識を見落とさず、駐車禁止区域に車を停めないようにしましょう。
左側駐車を守る
一方通行の道路でも、必ず進行方向左側に駐車しましょう。
駐車時間の確認
長時間の駐車は、駐車違反となることがあります。必要な時間内で停めることを意識しましょう。
まとめ
道路交通法により、駐停車はできる限り道路の左側端に沿ってしなければならず、かつ他の交通の妨害とならないようにしなければなりません。このため、一方通行の道路であっても、右側駐車は法律で禁止されています。
駐車違反の規則は、交通の流れを守り、事故や混乱を避けるために設けられています。駐車禁止の反則金を避けるためにも、駐車場所や時間に対するルールを守ることが重要です。法律に沿った駐車を心がけ、交通の安全を確保しましょう。
出典
e-Gov 法令検索 道路交通法
執筆者 : よし・こう
1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP
