中学生の息子が“陸上自衛隊高等工科学校”に進学したいと言っています。高校なのに入学金や授業料がかからず「月に10万円」ほど手当がもらえると聞いたのですが、本当なのでしょうか?
国からのさまざまなサポートを受けながら自衛官を目指せるため、学費や生活費といった費用の負担を軽減したい方は、どのようなサポートが受けられるか確認しましょう。
本記事では、陸上自衛隊高等工科学校で学生に支給される手当や、衣食住の提供についてご紹介します。
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目次
陸上自衛隊高等工科学校とは?
神奈川県横須賀市にある「陸上自衛隊高等工科学校」は、自衛官を養成するための学校です。
陸上自衛官になるための専門的知識や技能を学ぶ「専門教育」、陸上自衛官として必要な基礎的事項の教育を受ける「防衛基礎学」のほか、普通科の高校と同等の教育である「一般教育」も実施しています。
また、ホームルームや生徒会活動、クラブ活動などもあり、さまざまな年間行事にも参加できるため、豊かな学校生活を送ることができるでしょう。
陸上自衛隊高等工科学校では手当が支給される
陸上自衛隊高等工科学校に入学すると、「特別職国家公務員」となり、定員外の防衛省職員(通称「生徒」)という身分が与えられます。
そのため、通常の学生とは異なり、生徒手当が支給されます。自衛官募集ホームページによれば、生徒手当の金額は、令和7年1月1日時点で月額13万8000円、さらに6月と12月の年2回期末手当が支給されます。
なお、生徒手当については、法律の改正により支給額が変更になることもあるので、ホームページでの確認が必要です。入学金や授業料がかからないだけでなく、高校生として学びながら手当をもらえることは、この学校ならではの特徴といえるでしょう。
陸上自衛隊高等工科学校では衣食住も提供される
陸上自衛隊高等工科学校に入学した生徒は、駐屯地にある寮で集団生活を送ることになります。居室は、1学年時は7~8人部屋、2学年以降は5~6人部屋となり、敷地内には食堂や浴場・医務室などもあります。
寮費は無料で、食事や被服類、寝具も支給または貸与されるため、負担が少なく済むでしょう。
陸上自衛隊高等工科学校に入学するには?
陸上自衛隊高等工科学校を受験するには、まず、志願票を最寄りの地方協力本部に提出します。募集期間は11月から翌年1月上旬です。
推薦での受験と一般受験があり、一般受験では1次試験と2次試験が行われます。1次試験では筆記試験が実施され、合格すると口述試験(個別面接)と身体検査の2次試験に進むことが可能です。
推薦の場合は、口述試験と作文を含む筆記試験、身体検査によって合否が決まります。合格者の入校は4月になります。
陸上自衛隊高等工科学校に入学すると「特別職国家公務員」の身分が与えられるため、月13万円程度の手当が支給される
神奈川県横須賀市にある陸上自衛隊高等工科学校は、自衛官を養成するための学校です。
入学すると「特別職国家公務員」となり、定員外の防衛省職員(通称「生徒」)の身分が与えられるため、授業料などはかからず、令和7年1月1日時点では月13万円程度の生徒手当と年2回の期末手当が支給されます。
寮で集団生活を送ることになりますが、寮の費用も無料で、食事や被服類、寝具も支給または貸与されます。入学を希望している人は、自衛官募集のホームページなどで詳しい受験情報を確認しておくとよいでしょう。
出典
自衛官募集ホームページ 受験について知る 募集種目一覧 高等工科学校生徒
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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